自閉症ってどんな障害? 自閉症は精神の病などではなく、生まれつきの脳の障害で、その症状や特徴から、「コミュニケーション障害」と呼ばれます。人との関わりがうまく持てません。物の概念、物と自分との関わりもなかなか理解出来ません。 自閉症について詳しく説明されたページがありますので、そちらをご覧ください。(リンクフリーとあったので、リンクさせていただきました) 非定型自閉症(広汎性発達障害) 自閉症の症状すべてが当てはまるわけではないが、特徴的な症状がいくつか出ているものを、こう呼ぶようです。特定不能の広汎性発達障害、自閉傾向、など、症状や程度により様々な呼び名があるな〜というのが私の印象です。 精神発達遅延 知能の発達の遅れは、自閉症者はみんなあるわけではなく、まったく別のものだそうです。ちなみに、知能レベルに問題のない自閉症を「高機能自閉症」とか「アスペルガー症候群」と呼ぶそうです。この場合、知的遅れがないために見た目には判らず、ただのわがまま、変人扱いをされて、二次障害(鬱病など)に苦労されているというお話も聞きました。知的遅れがないと、かえって周囲の理解は得にくかったことと思います。うちでさえ理解されにくいのだから、その大変さはきっと想像以上なんでしょうね…。 |
(以下、3歳の時点でのことです。) ◎↑とは逆に、痛みに鈍感。転んでも泣かない。 ◎暑さ寒さの感覚が鈍感。(体温調整も苦手) ◎言葉がほとんど出ない。オウム返し。(構音不明瞭) ◎他の子供とコミュニケーションが取れない。(一緒に遊べない) ◎視線が合わせづらい。まるで聞こえてないかのように、呼んでも振り向かないことが多い。 ◎視界が極端に狭い。(向こうから歩いてくる人を避けられないでぶつかったり、柱にぶつかったり…。) ◎常同行動(反複的な動作)を繰返すことが多い。(手をひらひらさせたり身体を前後にゆすったり、膝立ちでぴょんぴょん飛び跳ねるといったような、変わった行動) ◎活動範囲が狭い(ひとつのことに没頭し続けるために他の遊びや活動に興味や関心が広がらない)。おもちゃの正しい使い方が出来ない。積み木を積まずに広げる、ミニカーのタイヤを回し続ける、絵本は読むのではなくパラパラめくりつづける、感覚刺激の道具にする、など。 ◎摂食障害(偏食、極端な食欲の波など)がある。 ◎睡眠障害(寝付きが異常に悪い、興奮してなかなか寝ない) ◎身辺自立(着替えや排泄など)が遅れている。 ◎パニック発作、自傷 ◎意味もなくひとりでニヤニヤ笑う。(これも特徴なんだそうです…。「ごきげんだね!」ってよく言われるけど、実は不安で落ち着かない時にも笑ってます。…なかなか見分けがつかないかもなあ。) ◎バランス感覚が悪い。だが、バランス感覚を刺激したがる。 ◎感覚刺激に没頭することはあるが、基本的に集中力はない。注意力もかなり乏しい。 樹が自閉症に当てはまらない部分としては、これといった強い「こだわり」行動がないことです。開いてるドアは閉めたがるとか、道順は自分で決めたがるけど、強いこだわりや固執とまではいかない程度だと思うので…。 新しい環境に慣れにくい(知らない場所に行くと落ち着かないでずっと大興奮)というのも、最近は多少マシになってきましたが、調子に波があるので、調子が悪いと、落ち着きがなくなったり、または部屋の隅で、ひたすら感覚刺激に没頭します。 |
2009年4月。特別支援学校に入学しました。 成長と共に、いろいろと出来ることも増えました。 が、より「自閉症」の特徴が出てきた部分もあります。 今までは、知的遅れが重かった分、自閉症の特徴が見えづらかったんだと思います。 自閉症児の特徴としてよく挙げられるものが、いくつか出てきました。 ☆逆さバイバイ:自分のほうから「見えたままの姿」を模倣するために起きる。鏡のような模倣。 ☆遅延エコラリア:聞いたセリフやアナウンスなどを、その場ではなく、その場から離れてしばらく経ってから、まったく関係のないところで繰り返しオウム返しする。 ☆こだわり:いろんな面で「自分のやりかた」に固執する。ジャマされたり、中断されると激しく反発したり、パニックを起こしたりする。 (樹は、食事の仕方にこだわりの傾向が出てきました。ひとつづつ、食べていくことにこだわっています。例えば野菜炒めの食材が3品使っていれば、その3品も、きっちり一種類ずつ食べていきます。見えないほど小さなものまできっちりと・・。) 反面、生活上、一番困っていた「感覚過敏」のほうは、かなり反応が和らいできました。 光刺激に対しては、自分で目を背けたりして対応出来てきています。激しく興奮したりということはほぼなくなりました。 皮膚の感覚過敏も、ほぼ気にならなくなってきています。相変わらず、親や身近な人以外に身体を触られると、スッとかわしたりはしますが、触ったからといって特に問題が起こる(パニックとか)はありません。 一番の悩みの種だった聴覚過敏は、激変と言ってもいいほどに変わりました。前もって伝えることで、音によるパニックはなくなりました。赤ちゃんの泣き声だけは、相変わらず苦手ですが、それ以外はなんとかやり過ごせます。 |