カーボンパイプへの穴開け


HLGのポッド&ブーム構造の胴体の製作で避けて通れないカーボンパイプ
への穴開け。 コントロールラインが通る大切な物ではありますが、大きすぎる
穴はパイプの強度低下を招きます。 かといって小さい穴は工作が大変で...


今まできむらクラフトではこのツールを使って穴をあけていました。
ダイヤモンドビットと言うリューター用のビットです。
簡単に穴を削り開ける事が出来ますが、穴の直径は2ミリほどに
なってしまいます。 3号程度のPEライン、1〜2本しか通さないのに
大げさです。 
さらに、穴の形状はラインの通る角度から縦長が望ましいのですが、
縦長の穴を開けるとさらに穴が大きくなってしまいます。

最近使っているのが、右のツールです。
リューター用の丸砥石なんですが、本来左のサイズだったのですが、
使っている内に減って小さくなってしまった物です。 本来なら廃棄
対象ですね。 新品で直径25ミリありますが、右の物は12ミリまで減って
しまっています。


この様にして注意深く砥石を沈めて行きます。 削れ具合を確認しながら
少しずつ削ります。 ゴーグルとマスクは必ず着用です。

砥石で削るのは、穴が開くか空かないかの所までです。
いくら小さくなった砥石でも、ざっくり行くほど食い込ませるとかなり長い
切れ込みになってしまいます。


次にこれ。 これは折れた砥石のかけらです。
これを使って穴を仕上げます。 欠けた物を取っておくと色々と便利ですよ。


前側が滑らかになるように削ってあげればOKです。

仕上がった穴がこれです。
穴の幅は0.8ミリ程度になります。  画像のパイプは肉厚が0.5ミリ
ある物なので仕上げが必要ですが、肉厚の薄いパイプなら仕上げが楽かと
思いますし、砥石径がもう少し小さいと一気に穴開け出来そうです。

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