ショックコード用簡易フック


グライダー競技のクラスに「ミニグライダー」というクラスがあります。
このクラスは翼長1500ミリ程度、HLGクラスの機体をショックコードで
発航して滞空時間と定点着陸を競う物です。  上里で行われる
競技に合わせて、堰合さんの「RC飛行機実験工房」の記事を参考に
きむらクラフト流にアレンジした簡易フックを作ってみました。


実験台になったVirgil2Kの旧胴体です。
きむらクラフトの機体はショックコードでの発航はまるで意識していません。
ですから、フックを付けるための補強もしてありませんし、なによりポッドに
穴を開ける事がが辛いのです。

そんなときに見つけたのが「RC飛行機実験工房」にあったクリップを加工して
フックを作ると言う記事です。 これならポッドに穴を開けることなくフックを取り
付ける事が出来そうです。
ですが、このポッドの底部は曲面になって記事の方法では底部に合った曲面
の微調整が必要になりそうです。

そこで、きむらクラフト流にこんな形状の物を作ってみました。
材料は0.8ミリのステンレスピアノ線...そう、リンケージロッドですね。
これをペンチで曲げて形にしています。 フックの先端が折り返し点です。

加工は、まずピアノ線を半分に折り曲げ二つ折りにします。 この時の折れ目
がフックの先端になるわけです。 後は左右対称になるように曲げていくだけ
です。 フックの強度が心配だったので、フック部分だけ、2本のピアノ線を
ハンダ付けしてみました。

このフックは中心から左右は自由に曲がるので、平らではない面への取り
付けが可能になっています。

取り付けはまず、1枚のガムテープをフックに通します。


それを胴体に貼り付けます。 青い三角マークがフックの位置です。
(重心位置+10ミリとしました)


更に上からもう一枚貼ってできあがりです。
バネばかりで引っ張り強度を計った所、2sは余裕でびくともしませんでした。
競技用としては問題なくクリアです。

急にショックコードをやってみたくなった...
SAL機のフライト練習の為にとりあえず高度が欲しい....
等の目的にはうってつけです。

※注 ガムテープですので長期間の貼りっぱなしは避けてください。
    使用する前に、貼り付き具合の点検を行ってください。

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