耐候機体カバー2


太陽の熱や紫外線、ホコリなどから機体を守ってくれる
「耐候機体カバー」。 今回、新たな制作方法を試しました
ので報告いたします。 前回報告した制作方法では、キッ
チンシートをセロテープなどで貼り合わせて作りましたが、
今回の方法ではシート同士を融着させて貼り合わせます。

私が使用したのは、手芸用(パッチワーク用)のコテです。 フイルムを貼る
とき、細かい部分の貼り込みに使うために購入したものです。

このコテの温度を、キッチンシートの裏のクッション部分がスッと溶ける温度
に上げます。 かなり熱くなりますので注意してください。


これでアルミシートの面から押しつけてあげるだけで、クッション材が溶けて
接着されます。 コテのサイズが小さいので、一回では30ミリ程度しか接着
出来ませんので少しずつ進ませます。

作例1
HLGの尾翼用のカバーを作ってみました。
平面形を紙に写し取って2枚合わせにしたキッチンシートの上に置き、その
回りをシールしました。 はみ出た部分はハサミで切り落とします。


作例2
Radina 2Mの水平尾翼カバーです。
こちらは一枚のキッチンシートに平面形を油性ペンで写し取って切り抜き、
もう一枚のシートの上に乗せて縁をシールして作った物です。

利点は、形状のぴったりした物が出来ますので、カバーの上からでもその物
が何か...の判別が付きます。 また、サイズ、形状がぴったりなので良く
フィットして、テープなどで固定しなくても簡単に取れたりしません。

欠点はシールした部分だけの接着面で、強度もクッション材のそれですので
重い物を入れたりすると接着が剥がれてしまいます。

上の例では、アルミ蒸着シートでしか使えない小技ですが、さらに発展させ
てみましょう。  ここでのポイントは「クッキングシート」です。 これは料理
の焦げ付きなどを防ぐためのアイテムです。


このシートはかなりの高温に耐え、しかもくっつきません。 ですから、画像
の様にコンビニ袋が溶ける温度にしたコテを当てても大丈夫です。


コテを当てたところが綺麗に接着されました。 切り離せば....


袋を詰める事も簡単にできます。


プチプチシートもご覧のように接着することが出来ます。


これを応用すれば、アルミ蒸着面の無いご覧のようなシートでも、シールす
る事が簡単にできます。  材料の幅が広がり、より多くの種類のカバー製
作が可能になりました。

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