ワイヤーリンケージ
皆さん、リンケージには何を使っていますか? 少し前までは細いピアノ線(0.6oとか0.8o)を使うのが一般的でしたが、1g でも軽くと言う考えからワイヤーによるプルプルリンケージが増えてきました。 ワイヤーもテトラで発売している金属ワイヤーにコーティングをした物や、釣り用のケブラー糸やPEラインなど伸びない繊維を使った糸などが使われるようになりました。 (ナイロン糸は×ですよ。 伸びてしまいますから。) 特にPEラインは対摩耗性や引っ張り強度に優れ、しかも軽量、おまけに綺麗に着色されています。欠点と言ったらよーく切れるハサミでないと切れない事くらいです。 画像の左側がPEライン、右側がケブラー糸で、共に釣り用の3号糸です。 末端の処理にも色々あって、金属の細い管に通しかしめる方法や、かた結びにして瞬間接着剤で 緩み止めをするなどですが、緩んでしまった時の調整がいずれもできません。 下に調整の出来るワイヤーリンケージの施行方法を説明します。 |
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施工方法です。
実際の使用方法ですが、サーボ側は普通にかた結びをして緩み止めに瞬間接着剤を垂らします。 ホーン側を同じように止めてしまうと調整が利かなくなってしまいますので、図に示す様な止め方をお勧めします。 1.すでにサーボ側は糸が結んで緩み止めが施して置きます。ホーン側の糸をホーンの穴に通し、ニュートラルを出してホーンの穴に爪楊枝を刺して借り止めをします。 |
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2.遊んでいる片方の糸をサーボ側の糸に3〜4回絡めて瞬間接着剤で固めます。 これだけです。 反対側も同じように、若干初期伸びがありますので少し強めにテンションを掛けて下さい。 この方式の優れている点は、瞬間接着剤で固めて置きながら調整が出来る事です。 端を引っ張れば簡単に外れて、また少し張って同じように固定すれば良いのです。 このリンケージを使用するときは、テープヒンジではなくクリアーヒンジや、当HPで紹介しているOHPシートヒンジの使用をお勧めします。 テンションが掛かったときに、テープヒンジはヒンジ部分がよれてしまうことがあります。 |
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完成図 これはエルロンHLG Scottの尾翼部分です。すでに1〜2回は 調整のために取り外し経歴があります。 ホーンは0.5oのFRP板で作ってあります。 肉抜き穴は軽量化のためではなく、ただの こけおどしです。 |
宇宙センターでおなじみの柏の坂下さん からサーボ側の処理について、とても良い 方法を教えていただきました。 クリンチノットと言う結び方です。 早速試してみましたが、 なるほど緩みません。 お試し下さい。 |
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