主翼の製作



主翼はこんな構造になっています。 板材で作られたリブではなく、こちらも
棒材のみによって構成されます。 後縁材付近では、上のスパーと下のス
パーに重なりが出来てねじれ防止になっています。 上スパーは前後の2本
構成ではなく、一本の棒材の裏面に切れ目を入れて折り曲げて接着してい
ます。 図面では「折れ」と書いてありました。


リブ材が前縁に接着される所は画像のようにアール状に削ります。

いつものように図面の上で組み立てます。 下リブ、前縁材、後縁材を組んだ
上にスパーを垂直に立て、そこに上リブを接着していきます。 上リブがスパー
に当たる所は画像のようにノコギリで2本ほどノコ目を入れて折り曲げていま
す。 スパーに当たる場所はアールに後縁材の当たる所は角度を付けて削って
おきます。 これが結構しんどい作業でした。

全部のパーツ(と言っても自分で切りだした物です)が組み上がるとこんな
感じです。  中央付近のバッテン印の補強はオリジナルではなく、木村が
入れた物です。 主翼固定ゴムがめり込まないように...とあまりにねじれ
剛性が低かったためです。 (フイルムを貼れぱ充分な強度はあるのです
けれど...)


後縁材の成型も終わりました。 まるで建築模型のようです。 

翼端部分は平面形が楕円になっています。 その為に前縁材は2本の棒材
を、後縁材は3本の棒材を水で濡らした上で図面上にマチ針で曲げながら
固定していきます。 水が乾燥したら隙間に瞬間接着剤を流して接着するこ
とで曲がった前、後縁材が出来上がります。


スパーはブルース材とバルサを接着した上で、テーパーになるように削ります。


中央部と同様に上リブを組み上げていきます。 前後縁が曲線なので角度
合わせがとても大変でした。 角材を組み合わせた翼端部の前縁は、中央
部の丸棒に合わせて整形します。

中央と翼端部の接合面の角度だしは写真のようにサンディングブロックに
ヒノキの角材を貼り付けて角度が出るようにした物で削りだしています。

接合は5分エポキシで接着後、3ミリベニヤのカンザシを接着しました。主翼
の製作で始めて使ったレーザーカットパーツです。


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