主翼の製作

主翼はロハセルシャーレ構造に依る物で、本来工作する所は
少ないのですが、Ver.1ではそこここに補強を必要とします。
Ver.2の製作は2番からになります。

1.各部の補強

ポリ袋を開いた物にカーボンクロスを置き、樹脂を染みこませます。



その上からポリ袋を被せてカードなどでしごき、樹脂を均一に伸ばした
[ポリ袋−カーボンクロス−ポリ袋]を作成します。


そこから補強に必要な部材を切り出します。


補強部部を予め軽くサンディングし、ポリ袋を片面だけ剥がして翼端に置い
て上から押さえてクロスを馴染ませます。 サランラップにテンションを掛け
て上から貼って、硬化を待ちます。 上が固まったら下面も行います。


取り付けネジ回りも同様のカーボンクロスで補強を入れます。 こちらはサラ
ンラップではなく、この上からスポンジを乗せて更に重しを掛けて密着させ
ます。


主翼下面に47g/m2のガラスクロスを貼り補強を入れます。 Ver1では、
この面が柔らかいため、ポッドが食い込んでしまう事への対策です。
2.エルロンホーンの取り付け

エルロンホーンはキットにも付属しますが、取り付け幅が短く接着面積が少
ないので、0.5ミリFRP板から切り出します。


取り付け幅は30ミリとしています。 これは、胴体幅に出来るだけ近づける
ためです。 端がギリギリですので慎重に溝を作り、5分エポキシで接着し
ています。 フィレット状に盛り上げて補強もしています。


ロッドが入る穴はエルロンのカットライン上、10ミリの所に来るようにしてい
ます。 後でこの高さに合わせてポッドの加工をしますので覚えて置いて下
さい。 


ホーンは下面スキンだけでなく、上面スキンの心材をも彫り込むように、
2面で力を受け持つようにします。
3.ランチペグの取り付け

ペグは4ミリのカーボンロッドを使いました。 実際はテーパーパイプの細く
て使えない部分を少しずつ切って使っているので、画像の物は4ミリよりは
太いかも知れません。 長さは指の太さに合わせて下さい。 短すぎると
すっぽ抜けますし、長すぎるとランディングで引っかける確率が上がります。


ペグ位置は後縁より42ミリ、翼端から14ミリの所にしました。 ペグ穴は
ペグより2〜3ミリほど大きく開け、そこに5分エポキシにマイクロバルーンを
まぜたものを充填(画像参照)。 硬化後に再度ペグにぴったりの穴を開け
てペグを5分エポキシで接着します。 更にペグ回りに5分エポキシでフィレ
ットを作ります。 Radina−DLGの製作も参考にして下さい。


[戻る]