Zeus1300 尾翼の製作




尾翼はVとクロスの両方が作れる用にキットには両方の部材が
入っています。  Vテール用の部材の内の一枚がラダーとなり
ます。  そそり立つ垂直尾翼に魅せられて購入したキットですの
で、迷わずクロステールとして製作をしました。
枠から、3ミリバルサの尾翼を取り出した所、ずっしりとした手応え
を感じたために計りに乗せてみました。 水平尾翼セットが8グラム
、垂直尾翼セットが6グラムで組み立て後の重量はおおよそ15
グラムちょっと重いですね。 胴体側板を使ってバランスを取った所
かなりのテールヘビーでしたので、少し軽くしてあげる必要があり
そうです。

3ミリバルサ単板の尾翼ですが、木目と直角方向の剛性に不満
があります。 フイルムを貼ったらしなってしまった...なんてのは
許せません。


と言うわけで、翼端を切り取って、木目方向の違う翼端材を接着
しました。 キットにはスクラップバルサが沢山入っていますし、
部材を抜いた後の枠が元のラインを再現するのに役立ちます。

さらに、軽量化のために内側をくり抜いて「ほぞ」加工を施し、5ミリ
幅のリブを入れました。 ここで丸穴を開ける様な軽量化はいただ
けません。 バルサの繊維が切れて、強度ががた落ちになります。


垂直尾翼も同様にくり抜いてリブを入れました。強度UPの上に
それぞれ2グラムずつの軽量化となります。 テールエンドでの
2グラムはノーズエンドで6グラム強に相当しますので、効果は
大きいです。
ちょっとラダー面積が少ないかな....もう一機作るとしたらラダー
は10ミリほど拡大したい所です。 

エレベーターは中央から切断して断面に木目の違うバルサを接着
して曲げ強度を高めました。 連結は3ミリのグラスロッドを芋付け
します。 下に写っているのは0.5ミリFRP板から切り出した
エレベーターホーンです。


垂直尾翼の取り付け方法、キットでは上面プランクの下にちょっと
だけ差し込む程度の出っぱりが垂直尾翼に設けてありますが、
この垂直尾翼は大きい上に水平尾翼が付き、強度的に不安を感じ
ました。 実際、キット通りに作って少しの衝撃で垂直尾翼が取れて
しまった例があります。  ですので、差し込み部分を大きく取って
垂直尾翼の取り付け強度を上げる事にしました。

被覆はミラクルフイルムで行い、垂直尾翼には視認性を高めるため
に蛍光レッドのプラカラーをサッと吹き付けています。


キットの指示(取り説は付いていないが、感じとして)では上の図の
用に組み上げる様になっています。 ですが、テールエンドで重量
のあるピアノ線を使いたくはありません。


今回きむらクラフトでは上の図のような工法で製作をしました。
垂直尾翼の切り欠きを大きく取り、組み上がった状態の水平尾翼
を差し込む様にしています。 制作時に切り欠きが大きくなった垂直
尾翼は慎重な取り扱いが必要です。

尾翼の組み上げは、水平尾翼はフイルム貼りと動翼の取り付け、
垂直尾翼はフイルム貼りが終わった後に行います。
ヒンジにはOHPシートを4ミリ幅に切った物を使用しました。 
この時点の組み上げには瞬間接着剤を使っています。

ただ差し込むだけでは心許ないので、1ミリのカーボンロッドを埋め
込んでいます。 ピンバイスで下穴を開けて、カーボンロッドを差し
込みます。 カーボンロッドは水平尾翼を貫通して上側まで突き
抜けています。

下面のみ、マイクロバルーンエポキシをフィレット状にして補強とし
ています。

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