Zeus1300 主翼の製作
翼型が一番良く解るパーツです。 1.5ミリのベニヤの中央リブです。 大きな丸穴がカンザシ用、小さな丸穴は アライメントピン用です。 高速系の翼型をモディファイした物と見受けました。 きむら的にはもう少し 高揚力タイプの翼型を使って欲しかったです。 製作に当たって、枠から取り外したパーツの断面を良く確認しておきます。 レーザーカットのために、切り口が直角ではない部分がかなりあり、そのまま では接着不良やゆがみの原因となります。 特に厚い部材にその傾向が見ら れるようです。 |
レーザーカットでそこここに「ほぞ」が加工してあって、リブの直角や後縁材 の位置決めが道具無しで行えます。 ウエブ材が横目なのと、ショックコードで強めに引く事を考慮して上スパー の上面に溝を掘って、3ミリ幅のカーボンシートを埋め込みました。 カンザシはベニヤのリブにだけ接着される方式でしたので、スパー前面に ウエブ材を追加して、カンザシパイプとウエブ材の隙間をマイクロバルーン エポキシで充填しています。 また、ネジロック式にするために、ダウエル受けのバルサブロックが中央リブ に接着してあります。 |
翼端部分も同様にさくさくっと組み上がります。 ですが、ここで一カ所不具合を見つけました。 後縁材とリブの突合部分に隙間が出来てしまっていました。 これは、後縁のテーパーがきついために、直角に作ってある「ほぞ」 との差が出来てしまったためです。 リブキャップを持たない構造な ので、この部分がしっかり付いているといないでは捻れ剛性に大きく 影響してしまいます。 仕方ないので、スクラップバルサを接着して成型する事にしました。 下面は「ほぞ」があったために前後の移動が出来ず、スクラップ バルサのお世話になりましたが、上面は融通が利きます。 リブ一枚一枚ヤスリで角度を付けて密着を良くしています。 |
翼の中央接合部にはネジ受けの補強としてバルサブロックを仕込 んであります。 |
キットの仕様では上下のプランク材を付き合わせて前縁とするように なっていますが、前縁部分を削り落として、3oバルサで作った前縁材 を接着、成型する工法をとりました。 |
サンディングはリブを削ってしまわないようにマスキングテープで リブを保護してから行います。 1.5ミリバルサなので、思いっきり 削れます。 リブとプランク材の段差や後縁などは丁寧に削って 上げます。 後縁は気合いを入れて削ります。 幸い、翼型を崩すことなく後縁を 薄くする事が出来ました。 0.8ミリ程度に仕上がっています。 |
翼端材は上の画像のようにリブで組むようになっていました。 せっかく高速系の翼型をつかっているので、翼端材は綺麗に成型 して上げる事にしました。 キットの翼端材に気休めの肉抜きを 行って、上下にスクラップバルサを貼って成型します。 |
ノックピンは2ミリのカーボンロッドを使っています。 翼端を接合しています。 キットの説明では、翼端を50ミリ持ち上げる事になっています。 が、これですと、翼端の上反角は10度しかなく、経験上この数字 ではHLG的低速域での舵の効きは望めません。 60ミリに増やして、翼端上反角を12度としました。 実際に飛ばした感じでは、さらに3度ほどあっても良かったと思います。 仕上げはミラクルフイルムを貼り、翼端部分に傾向レッドでアクセント を入れました。 仕上がり重量は86グラムでした。 |