Radina DLGの製作3

主翼周りの製作


主翼の取り付けには2通りの方法が見受けられます。
一般的なダウエル+ロックボルト方式と前後にロックボルトを使う2ボルト方式です。
光に透かしてみたところ、前縁部分には詰め物があり、ダウエルを受けるに充分と
考え、ダウエル方式を採用しました。
ただ、大きな負荷が掛かった時に上下を付き合わせて製作されている主翼の合わせ目
から壊れるのを防ぐために、カーボンクロスを巻いて補強をしました。
サンディングと脱脂を行ってからクロスを樹脂で貼り付け、その上からサランラップを
テンションを掛けてぴっちりと貼り付けました。


これにより、段差のない滑らかな表面の貼り込みができています。
もっとも、この部分はカウルによって隠れてしまうところなのですが...


ダウエルは3ミリのFRPロッドです。埋め込み部分は15ミリ確保しました。


ロックネジ受け部分は皿加工が既に施されて居ましたが、きむらクラフトオリジナルの
補強を追加してあります。 きむらクラフト製グライダーに共通して採用されている補強
方法です。

エルロンホーンの取り付けです。 ポッドからのコントロールロッドが20ミリ幅で出てい
ますので、それに合うように22ミリ幅で取り付け溝を作ってあります。


エルロンホーンは上の図の様な取り付け方をしています。
図の下側が主翼上面になりすが、ホーンは上下両方のスキンに接着されるようにして
強度を確保しています。


左がエルロンホーンです。 主翼下面からロッド取り付け穴までは8ミリとしてあります。


5分エポキシで、左右のホーンが平行になるように接着してあります。

ランチペグの取り付け穴です。 
穴位置は加納さんのHPを参考に翼端から14ミリ、後縁から33ミリの所に決定しました。
まず、使用するペグより一回り大きな穴を主翼に開けて、マイクロバルーンを大量に混ぜた
5分エポキシを詰め込みます。 この部分は裏側からカーボンで補強されていて、透かして
見る事は出来ませんが、直径10ミリ程度の拡散をイメージしてください。

硬化後、再度ペグにぴったりな穴を開けてペグを5分エポキシで接着しました。
後で穴周りを補強しますので、穴の周りの脱脂を行っておきます。


ペグは5ミリのカーボンロッドを使用しました。
これは、カイト用のロッドの接合用に太くなっているぶぶんを切り落とした物で、若干肉厚に
なっています。 長さは指の太さに合わせて、角は面取りして丸めておきます。


ペグを接着したエポキシが硬化したら、ペグの周りにエポキシの肉盛りをしました。
マスキングテープにペグより2周りほど大きな穴をカッターなどで開け、ペグの上から被せ
ます。 その上から指で擦り込む様に5分エポキシを塗りつけます。 硬化後にマスキング
テープを剥がせば、綺麗なフィレットになっています。

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