Encoreの製作その1


キットの全容です。
主翼は2分割で、ケブラー直貼りでエルロンは切り出されています。
前縁はサンディングされていて、バリはありませんがケブラー故に若干毛羽だっています。
ケブラー製のポッド、カーボンパイプ、成型されたバルサにマイクログラスを直貼りした
水平垂直尾翼、リンケージ用のカーボンロッド、リンケージパーツや電装パーツなどの
小物が入っていました。
それと、20ページに及ぶオーナーズマニュアルが付いていました。
このマニュアルがなかなかのくせ者でして....



補強はこの様になっています。
上が裏面、下が表面になります。色の濃い所はクロスが2プライに、表面の翼端は
ケブラーの上にガラスクロスが1プライ追加してありました。
スパー部分と翼端の裏面はカーボンで補強してありました。

エルロンサーボ穴の加工から始めました。
型紙に合わせて主翼にマーキングをしました。 綺麗に仕上がっている主翼に
穴を開けるのは大変勇気が要りました。
緑色のマジックでマーキングしてあるのが実際に穴を開けるところ、型紙の上下に
黒く書いてある線はメーカーが指定してきたリンケージ位置です。

メーカー指定の位置に穴を開けると、サーボが下面にはみ出すか、スパーのカーボンを
ざっくり切り裂かねばなりません。


サーボを納めてみました。
穴はリューターで削り開けましたが、ケブラーが毛羽立って見苦しくなってしまいました。
この位置でもサーボの厚みギリギリで、コアはほとんど無くなってしまいました。

左右の主翼を接合しています。
キットの指定では発泡スチロール用の瞬間接着剤で接合するようになっていましたが、
いつもの通り5分エポキシで接着しました。  両方の接合面に薄く擦り込むように
エポキシ接着剤を塗り、接合します。

この機体の上反角は約10度付いています。 片翼を付けて、翼端が6インチ上がる
ように調整します。



接合が済んだら、ダウエルの穴と、ロックネジ穴を開けます。
うえの画像はFRP棒で作ったダウエルで、右の木棒がキットに添付されていたダウエルです。
ここで使っているFRP棒は子供用の傘の骨に使われていた物で、燃えないゴミの日に
収集場でGETしました。 とても重宝しています。



接合面にグラステープを貼り、補強をします。
これもキット指定では瞬間接着剤を用いるようになっていますが、こちらもエポキシ樹脂で
貼り込みました。 貼る部分は1000番の紙ヤスリとシリコンオフで脱脂を行っています。

硬化後にダウエルを5分エポキシで接着しました。

これがこの機体独特のダウエル受けの制作方法です。

ダウエルが当たる付近のポッドの内側に、マイクロバルーンを混ぜた5分エポキシを
盛りつけます。



ダウエルとその付近一帯に離型ワックスを数回塗り離型処理をします。
そして、ダウエルにもこってりとマイクロバルーンを混ぜた5分エポキシを塗りつけ...



ポッドと主翼を合体させます。離型処理がしっかりされていませんと、取り返しの付かない事に
なります。


接着剤が硬化後に主翼を取り外すと、胴体側にダウエルの穴が残ると言ったすんぽうです。
その後に、ダウエル穴を0.5ミリほど大きなドリルでさらって、主翼の取り付けを
容易にします。
この方法は「一か八か」に近い物がありますが、他の物への応用もできそうですね。

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