電動スバル09号の製作 その1


胴体側板の切り出しは直線的な機体デザインのためとても楽なのですが、切り出す前に
必ずやっていただきたいのが直線の確認です。
私が側板に使用したバルサ材(2o)は近くの模型店で購入した袋入りの物ですが、
定規を当てて見ると上の図のように見事に湾曲していました。 たいていの物がこの状態です。
このまま購入したバルサのカットラインを信じて機体を製作すると、とんでもない機体が
出来上がってしまいます。
今回使ったバルサシートも80o幅のはずだったのですが、両端を揃えたら76oになって
しまいました....。

切り出した側板と胴枠です。
側板には鉛筆で胴枠の接着されるラインがマーキングしてあります。 キットで言うところの
F10(主翼取り付け部補強材)は軽量化のために最小の形状に変更してあります。
また、ムサシノ独特の棒材から組み上げる胴枠も3oから2oに変更しました。 電動ですので
振動に対する強度があまり必要が無い事、予想される飛行重量が少ない事、最高速度が
標準エンジン機として組んだ物より低く予想される...事柄などからの軽量化です。

ダウンスラスト3°とサイドスラスト2°はこの時点で側板に施して置きます。 ダウンスラスト
はオリジナルには無いのですが、前作のフォルクスプレーンで飛び具合が良かったので
入れています。 予想される飛行重量から主翼の揚力が勝ると言うのも理由の一つです。

胴枠等に使う材料は、バルサシートのなかで一番堅そうな所を選んで使っています。
バルサシートをZライトなどにかざして、目が詰まって暗く見えるところがそれです。
逆に明るく見えるところは軽くて柔らかい..と言う事になりますね。
一枚のバルサシートでも色々な部位があるんですよ。

モーターマウントです。
例によって1.5oのFRP板から切り出しています。 軽量化と冷却を狙って穴をボコボコと
開けていますが、もっと開けても大丈夫です。 実際に組んでから穴を広げた部分もあります。

うっすらと見える十字の中心線の真ん中がハブが入る穴、その外側がギヤユニットを固定
する為の穴です。
切り出しにはリューターの丸砥石で大まかな形に切り出し、後はヤスリで仕上げてあります。

胴体の組み立てです。
図面の上に置いて、中心がずれないように瞬間接着剤で組み立てていきます。 
いきなり「すらー」っと接着剤を流してしまうと、もう後戻りが出来ませんので、点付けで借り組
状態を作り、捻れなどを良く確認した上で接着剤を流します。 点付けなら剥がす事も比較的
容易です。

一番手前の胴枠に黒い線が見えますが、これはカーボンロービングで補強した後です。
本来ならキャビン部分が接着されるのですが、キャビン部分はバッテリー装着口として取り外し
式になりますので、胴枠単体の強度を確保しました。


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