Gypsy−Vの製作 その

フックです。
この機体はショックコードやウインチで曳航して飛ばします。(ハンドランチでもなんとか...)
その要となるフックにはパイオニアモデルクラフトのHLG用フックを使用しました。
アルミ製のベースを小ねじで胴体に取り付けるタイプです。
これ以外にもヒートンを延ばして製作したり、専用の物もあります。
胴体の内側にはフックを取り付けるベースが接着してあります。 
3oベニヤで作ってありますが少し後ろ過ぎた様ですね。
上のフレームでフックのベースが後ろ過ぎてしまったのには言い訳があります....。
フックは、重心位置を基準に取り付けられますので、重心位置が概ね決定しないとフック位置
が決まらないのです。
何回かグライドテストを行って、重心位置を前縁から78oとしました。 
フックはそこから8o程前に取り付けます。 ただ、8oと言うのは実は根拠ありません。
Webや雑誌等での記事を参考に決めたに過ぎません.....。
小型のグライダーでは5oと言う意見が多かったので、胴体の高さを考えて8oとしました。
このキットの様に重心位置などの指定が無い場合、グライドテストを行うにも仮に重心位置を
決定しておく必要があります。
普通の尾翼を持った飛行機の場合、重心位置は平均翼弦の何%と言う所にあります。
テーパーの無い主翼ならば、翼弦の何%がそのまま重心位置になりますが当機の様に
テーパーを持った主翼の場合、平均翼弦から求めないといけません。
平均翼弦は上の図の様に求め、たいていの機体の場合平均翼弦の25%前後から後ろで
飛行重心が決まります。
グライドテスト前に重心位置を平均翼弦の約25%に合わせ、そこから序々に後ろに下げて
綺麗な水平飛行をする様に合わせていきます。
ちょっと補強しました。
後ろ側のボルトの周りを0.5oFRP板で補強しました。
実は部屋で取り回しの際に、タンスに主翼をぶつけ...その衝撃で穴周りにクラックが入って
しまいました。 この程度でクラックが入る様では実際のフライトに一抹の不安があります。
と言うわけで、この様な補強を入れました。

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