Gypsy−Vの製作 その2

Vテールの組み立てです。 V角度に付いての説明書きも当然付いていませんが、
接合部分にそれっぽい角度が付けられていました。
きむらクラフトとしては一般的で扱いやすい110°で組み立てました。
画像の様なゲージを作り、瞬間接着剤で接着しました。
ここはエポキシだろう?と思われる方もいらっしゃると思いますが、この後FRP製の
胴体へはべったりとエポキシで接着することになりますので、高々5o幅の芋付けは
作業性のすこぶる良い瞬間接着剤に”お任せ”と言うわけです。
接着の前に接着面のフイルムは剥がしておきます。 
この時にバルサに刃が極力入らない様に注意してください。 もし、刃が入ってしまったと
感じたら、フイルムとバルサの境目に極少量の低粘度瞬間接着剤を流して置いて下さい。
多量に瞬間接着剤を付けて接着面に広がるとその部分はエポキシ接着剤の着きが
悪くなります。  
また、胴体側は離用のワックスが残っているはずですのでサンドペーパーでざっと削るか
脱脂材などのケミカル用品でしっかり脱脂して下さい。
脱脂が不十分ですと胴体から尾翼が離型してしまいますよ。
さらに、接着面は御覧の様に狭いので確実に接着してください。
Vテールの胴体への取り付けは角度が判りづらく、皆さん苦労するところではありませんか?
きむらクラフトでは画像の様にして取り付けています。
胴体にゴムで取り付けられている角材はダミーの主翼で、胴体の主翼取り付け部にぴったり
と合う様に取り付けられています。 これでVテールの先端とダミー主翼の端の4点がぴったり
と付けば角度が合っていると言うことになりますね。

胴体にはV型の切れ込みがモールドされていますが、これはあまり当てになりません。
幸いピッチ方向の角度は合っていた物の画像の様に置くと、胴体と尾翼の間に僅かですが
隙間が出来てしまいます。
出来てしまった隙間は埋めなければなりません。
胴体と尾翼の両方にマスキングをしてマイクロバルーンを混ぜたエポキシ接着剤を隙間に
指やヘラを使って擦り込みます。


ラダーにラダーホーンを製作し、接着します。
このラダーホーンは1oのFRP板より製作しましたが、0.5oでも良かったみたいです。
このホーンは動翼に対して125°の角度を付けて取り付けられていますが、 
これは、リンケージロッドが胴体後部の開口部から出ているためです。
ホーンの有効長が10oになる様になっています。

10ミリ幅に切ったウエットフイルム


テープヒンジの施工例
Vテールに動翼をテープヒンジにより取り付けます。
テープヒンジにはクリアテープなどを使うのが一般的ですが、きむらクラフトではクラフトるうむ
製ウエットフイルムをヒンジテープに使っています。
このフイルム、薄くて丈夫なために動翼、固定翼間の隙間を少なくできる、動きが軽い等の
利点があり、また、裏紙が着いているので貼りやすいのです。

テープヒンジの施工例を載せました、クリアテープを使う場合、動、固定翼間のクリアランスを
1o以上取ってください。
実際の作業風景です。

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