フォルクスプレーンVP1の小部屋

この機体は、ムサシノのスバル09をベースに改造を加えて作成しました。実機は名前の通り、フォルクスワーゲン=ビートルの水平対向エンジンを搭載したエバンス社のホームビルト機です。実機のサイズが小さいので、これでも1/5.5スケールです。 機体サイズとパワーユニットの関係に加えてオリジナルのムサシノ機の持ち味でふわふわとゆっくり飛ぶ機体です。

スペック

全長 820o
全幅 1180o
全備重量 645g(パイロット搭乗時656g)
翼面積 23.6dm2
翼型 クラークY類似
受信機 SIMPROP Pico2000
サーボ Futaba3103*3
モーター、ギヤユニット QRP製 2.5:1
プロペラ slim−prop9×5
アンプ シュルツェslim24be
BATT 7セル600AE

この機体製作に当たっては、何点かの実験的要素がありまして、1つは素材時点からの軽量化。これは、市販エンジン機を電動機にコンバートするに当たって必要不可欠な軽量化を素材の時点である程度済ましておこう、と言うものです。具体的には、胴体側板、主翼のリブ、プランク材などを組み立てる前に厚みが2/3程度になるまでサンディングしてしまいます。リブはダイカット前のシートのままサンディングします。



フライト風景です。 こうやってみるとちゃんとスケールしているのでほっとします。 この機体はフライングテールの尾翼を採用しているので、操縦感覚は独特な物があります。 尾翼全体が動くのだから良く舵が効くだろうと思われがちですが、実際はとてもマイルドな効き方をします。 水平、垂直どちらの尾翼もカーボンロッド一本で胴体に取り付けられているので無理な操縦は禁物。 実機ライクな飛ばし方(高々50馬力程度のエンジンです)が一番似合ってます。

細部の作り込みは、メーターナセルにパソコンで作ったメーター類を、パイロットはヨシオカのABS製パイロットキットから製作しました。ゴーグル、ヘルメットの追加、座高を高くするなどの改造がしてあります。

実機同様水平、垂直尾翼共にフライングテールになっています。駆動はPEラインによるワイヤーリンケージです。



の画像はボンネットを外した所です。ゴムの掛かった箱がバッテリーホルダーで、重心位置の都合でバッテリーを機首に積んでいます。
バッテリーの下にモーターとスピコンが入っています。



の画像はメカ室です。サーボ側はプーリーになっています。このプーリーは私が所属するクラブの方に作っていただいた物です。
自作カーボンメインギヤ。形状の自由さ、剛性、軽量を兼ね備えた物です。 何度かのハードランディングにも難なく耐えた強者です。
ギヤ単体は15gです。

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