ハンドランチグライダー部屋 3

Micro X−ray
2007.07.07ロールアウト

SunShine RCとり扱い、STRATAIR社のミニSAL機です。 ちょっとしたブームになって
いるミニSAL機と言われるスパンの短い小型機ではありますが、主尾翼のロハセル
シャーレにカーボン製のポッドとかなり豪華な機体です。 フルパワーでランチして出来る
構成です。 その割に軽量で、この機体では124gで仕上がっています。


大きな角度を持った一段上反角の主翼はAGシリーズの翼型が与えられて(公表されて
いませんが、アンダーキャンバーを持った薄翼です。)いて、ランチ時の高速から滑空時
の低速時まで良く付いてくる主翼です。

滑空じの機速は、このサイズの機体ですので速めではありますが、軽量故にリフトに良く
反応しますので、しっかり滞空もしてくれます。


親指と言っていいほどスリムなポッドは搭載するメカを選びます。 お行儀良くサーボを
搭載すると、Dymond D47でさえはみ出してしまいます。 受信機も幅が15ミリ程度
でないと搭載出来ません。


キット付属の垂直尾翼では容積不足でランチ時にウイングオーバーになってしまい、
上手くランチが出来なかったので動翼部分を拡大する改修を行いました。
これによりランチは問題なく行えるようにはなりましたが、垂直尾翼がフグのヒレのよう
になってしまいました。  このあたりはメーカーの方で対処してくれるとのことです。

セッッティングデータ
飛行重量 124g→117g
重心位置 前縁より54ミリ(かなり前寄りです)→62ミリ

エレベーター    UP8ミリ   DN8ミリ
ラダー        左右20ミリ

ランチモード
エレベーターン   1ミリDN

スペック
全長 730o(改修前710o) 
全幅 900o
主翼面積 11.85dm2
全備重量 117g
翼型 AGシリーズ
サーボ Dymond D47×2 (OKのS1108相当)
受信機 Quick 6ch→Corona RS410−2
受信機電源 NiMH170mAh×4→Lipo135mAh

この機体はSunshine RCで購入出来ます。
Sophia−DLG

2006.11.03ロールアウト

Sailplane.com扱いNiki社のシャーレ翼SAL機です。 Radinaの後継機とも言われる
機体で、満を持して採用されたAG翼型とフライングテール方式の水平尾翼を持ちます。

ナス型?の胴体ポッドの開口部は横を向き、強度の確保をしています。 また、垂直尾翼の
取り付けは、垂直尾翼側にブームを納めるポケットを設け、製作を楽な物にしています。

主翼はAGタイプ(詳細は不明)を使用したためかなりの薄翼になっていますが、フラップダウン
の効果も良く現れ浮き自体は良い方です。強度面が心配されましたが、私が投げる限り、
フラッターなどの不具合は起きていません。

飛ばしてみると、ランチはRadina譲りで、リリースが遅れて、Blasterではウイングオーバーに
なってしまうような投げ方をしても真っ直ぐに上がって行きます。
私の作った機体は、翼面荷重的にはBlasterと同じになりましたが、飛んでいる感じは軽く見え
ます。 旋回に於いては、垂直尾翼が過大と感じました。

薄翼の特性なのか、尾翼の位置の関係か、後ろ重心では強い背風や巻いた風の中ではコントロ
ールが大変シビアな物になりました。

製作はメカ積みのレイアウトがほとんどになりますが、コレが一番の難関です。 エルロンのリン
ケージがキモです。 また、垂直尾翼の取りつけにも一工夫してあります。

好みが別れる所ですが、好みとしては上反角があと2度ほど欲しい所です。 また、ヒンジライン
が上側で、しかも堅いので、ブレーキ動作は期待できません。 垂直尾翼は一回り小さくても良い
と思いました。

セッッティングデータ
飛行重量 285g
重心位置 前縁より80ミリ

エルロン       UP10ミリ  DN5ミリ
エレベーター    UP8ミリ   DN8ミリ
ラダー        左右10ミリ

エルロン→ラダーMIX 60% 
               
ランチモード
エルロン左右  3ミリUP

滞空モード
エルロン   左右〜3ミリDN
エレベータ  きもちDN

ブレーキ
エルロン   左右20ミリDN
エレベータ  6ミリDN  


スペック
全長 1185o 
全幅 1495o
主翼面積 22.6dm2
全備重量 285g(ノーズバラスト17g)
翼型 AG set
サーボ OK S1108×4
受信機 JETI REX5
受信機電源 CR2×2 

この機体はSailplane.comで購入出来ます。

Blaster 2号機
2006.09.03ロールアウト

スターフライト ジャパン扱いVladimirモデルのシャーレ翼SAL機、きむらクラフトでは2号
機になります。 一号機を酷使してしまったために2機目を投入しました。

基本的なレイアウトは1号機と同じですが、メカレイアウトと尾翼の構成を変更しています。
1号機ではメーカー添付のリブ組の物を使用した垂直尾翼も、2号機では水平尾翼同様の直
貼りの物とし、デザインと取りつけ位置を変更しました。


メカレイアウトでは、サーボブロックを前進させ受信機の位置をサーボ後ろとしました。
これは電池の出し入れを容易にするためです。

これだけの変更ですが、1号機と比べて重心位置は4ミリ後ろに下がり、ランチは軽くなり、
フライトの印象も随分変わった物になりました。


水平尾翼は1号機より5%ほどサイズダウンしています。 垂直尾翼もグラス直貼りです。


上が2号機、下が1号機です。

セッッティングデータ
飛行重量 303g
重心位置 前縁より87ミリ(私が後ろ重心を好む傾向があるため)

エルロン       UP10ミリ  DN5ミリ
エレベーター    UP10ミリ   DN10ミリ
ラダー        左右15ミリ

エルロン→ラダーMIX 50% 
               
ランチモード
エルロン   左右共2ミリUP

滞空モード
エルロン   左右〜5ミリDN

ブレーキ
エルロン   左右25ミリDN
エレベータ  6ミリDN  


スペック
全長 1165o 
全幅 1495o
主翼面積 24dm2
全備重量 303g(ノーズバラスト19g)
翼型 AG45/46/47
サーボ Dymond D47×4 (OKのS1108相当)
受信機 Quick 7ch
受信機電源 CR2×2 

この機体はStar Flight Japanで購入出来ます。
Blaster
2006.1.1ロールアウト


スターフライト ジャパン扱いVladimirモデルのシャーレ翼SAL機です。 綺麗な弧を描く
楕円翼と細長いポッドが特徴です。  主翼は本体部分がバルサシャーレ、エルロン
の動翼部分がフォーム直貼りとなっていて、下面ヒンジとF3B機の様なギャップカバーを
備えています。 ポッドは凝った作りのキャノピーを持ったケブラー製で、要所はかなり分厚
く肉盛りがされて、強度は抜群です。


ブームはポッドに接着された状態で納品され、ブームには垂直尾翼の切り欠きも予め工作
されていました。

凝っていると言えば、フルフライングテールの水平尾翼の取り付け台もカーボン製のカッチリ
とした作りの物が付属します。
水平尾翼と垂直尾翼はCatia−DLG同様のリブ組の物が付属しますが、きむらクラフトで
は水平尾翼の取りつけ位置とサイズを変更しました。 水平尾翼はF3J機のSupraの平面
形をパクった直貼りの物に交換しました。


それほど軽い機体ではありませんが、ぬるぬると良く浮き、旋回もとても楽に行えます。 
Catia−DLGやEncoreよりも大きな上反角を持つにもかかわらず、長いブームと大きな垂
直尾翼のおかげでランチもラダーのオフセット無しで真っ直ぐに上がります。

飛ばしてみると翼型のせいか、フライングテールの癖か、エレベータのニュートラルが判りに
くい感じがします。  良く言えば、どの重心位置でも飛んでしまいます。 悪く言えばセッティ
ングが出しにくい感じです。

セッッティングデータ
飛行重量 302g
重心位置 前縁より83ミリ(私が後ろ重心を好む傾向があるため)

エルロン       UP10ミリ  DN5ミリ
エレベーター    UP10ミリ   DN10ミリ
ラダー        左右15ミリ

エルロン→ラダーMIX 80% 
               
ランチモード
エルロン   左右共3ミリUP

滞空モード
エルロン   左右3ミリDN

ブレーキ
エルロン   左右25ミリDN
エレベータ  6ミリDN  


スペック
全長 1165o 
全幅 1495o
主翼面積 24dm2
全備重量 302g(ノーズバラスト23g)
翼型 AG45/46/47
サーボ Dymond D47×4 (OKのS1108相当)
受信機 Quick 7ch
受信機電源 CR2×2 

この機体はStar Flight Japanで購入出来ます。
Catia−DLG
2005.11.13ロールアウト


スターフライトジャパン扱いのリブ組エルロンSAL機です。 主翼はカーボンDボックスにバ
ルサリブ。 各尾翼はカーボンパイプの前縁にバルサリブ組です。 全てのリブにはカーボン
のリブキャップが施されています。 そのおかげで、かなり強固な機体となっています。

特筆すべきは機体製作にはFRP等の知識を必要とせず、瞬間接着剤とエポキシ接着剤だ
けで機体が完成することです。 始めてこの手の機体を組む方でも作れる精度です。

フライトにはちょっとした「コツ」が必要です。大きな上反角は、旋回時には強い味方になり
ます。 センタリングでも当て舵がほとんど必要無く、エレベーターだけで綺麗な弧が描けま
す。  反面、ランチでは強敵に寝返ります。 また、RG系の主翼はある程度の機速を要求
しますので、フラップの下げ角と機速を確認しながら飛ばすスタイルとなります。 飛行が安
定してからの浮きは中々の物があります。 エルロンの効きも上々です。

ほとんど説明書通りに製作しましたが、エレベーターとラダーのサーボの向き、エレベーター
のリンケージ、エルロンサーボの取り付け方法がきむらクラフトオリジナルとなりました。
毎度お馴染みの工法です。

取り説通りに主翼にサーボを積むスタイルをとりましたが、ランチ後のヨーの収束が悪いよう
に思いました。 エルロンサーボは胴体内部へ乗せるのがベストと感じました。 また、ランチ
時の捻れを考えると垂直尾翼の上下比率の見直しもしたい所です。

機体名の「Catia」は、製作会社の社長のお嬢さんの名前「Katarin」の愛称なんだそうです。

重心位置は12グラムのノーズバラストを乗せて、水平尾翼の後部取り付けネジにM2.6の
ワッシャーを入れ主翼取り付け角を調整、その上で前縁より73ミリで落ち着きました。



セッティングデータ
飛行重量 265g
重心位置 前縁より73ミリ(私が後ろ重心を好む傾向があるため、3ミリほど前でも可)

エルロン       UP12ミリ  DN4ミリ
エレベーター    UP8ミリ   DN10ミリ
ラダー        左右20ミリ

エルロン→ラダーMIX 65% 動作量左右12ミリ

ランチモード
エルロン   左右共3ミリUP
ラダー     右4ミリ

滞空モード
エルロン   左右3ミリDN

ブレーキ
エルロン   左右14ミリDN
エレベータ  3ミリDN  


スペック
全長 1055o 
全幅 1480o
主翼面積 22.3dm2
全備重量 266g(ノーズバラスト11g)
翼型 RG15MOD
サーボ GWS PikoSTD×2(エルロン)
     FUTABA s3108×2(ラダー .エレベータ)
受信機 Quick 7ch
受信機電源 CR2×2 

この機体はStar Flight Japanで購入出来ます。
ICE−FIRE Ver2
2004.09.18ロールアウト


新型翼(最終形態....たぶん)

依頼されてテスト製作をしたプロトタイプ機です。軽量F3J機の様なスチレンペーパーの
様な素材を芯にしたシャーレの主翼に直貼りの尾翼。カーボンのポッドという贅沢な構成で
す。 流行のAG45〜47と言う翼型を採用して、良く浮き、そして走ってくれます。 フラッ
プを有効に使ったフライトが出来ます。  
ランチはRadina程楽ではありませんが、楽でありプリセットの必要はありません。 

メカ類はRadina−DLGに準じた搭載方法を採用しています。 胴体幅があるのでサーボ
側のエレベーターやラダーのリンケージはオーソドックスな物となっています。

本機はプロトタイプですので、そこここに強度不足があり、また、テールブームが重いため
にノーズに30グラムものウエイトを必要としていますが、軽いブームの採用などである程度
は解消されると思います。 
また、片持ちの垂直尾翼の取り付け方法も軽量に作られた垂直尾翼には不向きなようで
す。 エレベーターのリンケージは「プルプル方式」と呼ばれる反対側のリンケージワイヤを垂
直尾翼で折り返す方式を採用しました。 この方式を採用しないと重量増覚悟のロッドに
寄るリンケージか、ワイヤー方式でも上側のワイヤーの処理に問題が出ます。






2004.12.12追記
ポッドと主翼が新型になりました。
ポッドは樹脂の浸含が完璧になり、主翼取り付け部の開口部を無くしました。
主翼は翼端、取り付けネジ回りのカーボン補強を標準化、中央部にグラス補強を追加しました
また、エルロンはトリエルロン方式に変更しました。 グラス目の向きを変えて、表面硬度もUP
しました。

スペック
全長 1130o 
全幅 1495o
主翼面積 22.8dm2
全備重量 300g
翼型 AG45〜47
サーボ GWS PikoSTD×4
受信機 Quick 6ch
受信機電源 CR2×2 

この機体に使用されているAG45と言う翼型はSAL機専用に開発された翼型で、ランチ
時の高速飛行には抵抗を減らした翼型を滞空時にはフラップを下げ揚力を増す翼型
として効率よく使えるように、エルロン(フラップ)のヒンジラインが決められているのが
特徴です。
ですからランチ時には一番抵抗の少ないノーマルの状態で、滞空時にはフラップを下
げて飛ぶことになります。 ランチ時にフラップを跳ね上げると逆に抵抗になります。
この機体の場合、 滞空時では最大で5ミリほどフラップを下げます。


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