TinTin−AG 2003.01.25


上が新作です。

ムサシノ スカイウォーク2のパワーアップ版として製作したSSW−TinTin。
この機体はリブ組の軽量HLGとしてかなりの性能と扱いやすさを示してくれ、
木村のお気に入りの一機です。
ですが、人間、欲が出てくる物で、更に高性能...具体的には強風時の
進入性をUP出来ないかと新しい翼型、AG04を使ってみる事にしました。

この翼型はアメリカのドレラ博士が研究された翼型で、小型軽量HLG用に
特化された物です。 翼面荷重7g/dm2台のTinTinに丁度良いと考えました。


上がAG04、下がノーマルのスカイウォークのリブです。
更に薄く、最大翼厚は更に前に移動しています。 また、アンダーキャンバーも
付いています。 特性を見ると、全般に於いて揚力は少ない物の、S4083よりも
低いスピードで良い特性を示し、また、高いスピードでの抵抗も少ない翼型です。

リブはとある方のご厚意で一式切りだしていただきました。


接合前の翼断面です。
上に書いた特徴の他に、前縁半径が大きいのが判りますね。
主翼の構造自体はノーマルのスカイウォークと同一で、オリジナル
の補強等は行っておりません。
TinTinの主翼を製作した時には、翼端部などに補強を足しましたが、
強度的に問題が無い事が判ったために今回は行っていません。


フライトは快適の一言です。
まず、ランチは更に軽く、1〜2割(当社比)高く上がる様になりました。
浮きはノーマル翼の方が上ですが、機速も上がって舵も良く効きます。
一番の改良点は大きくなった前縁半径のおかげで、ピッチング方向の
コントロールが大変楽になった事です。

翼面荷重が8g/dm2以下の機体には最適な翼型ではないでしょうか。

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