ちょっと大きめグライダーの部屋

 
Azul−PRO
2024.11.10ロールアウト

sky−modelingのAzul−PROです。 前作Azulを競技に特化した形で発売された機体です。



2分割の主翼に、左右独立のスポイラーを持っています。



400グラムを切る機体重量で、本機で翼面荷重は10.5g/dm2弱と、オーバーハンド自体のハンドランチグライダー並み
の低翼面荷重です。 アンダーキャンバーの深い翼型ですが、進入性も悪く無く、軽さ故にサーマルへの反応はすこぶる
良好です。

テストでは弱風のコンディションでしたが、4kgのF3L上限のテンションでも問題無く曳航、ズームが出来ています。



キットはレーザーカットされたバルサと3Dプリンターパーツで構成され、胴体のテールコーン、水平尾翼マウントはバルサ
か、3Dプリンターパーツかの選択が可能です。
本機は両方とも3Dプリンターパーツを選択して製作しました。

パーツ点数は非常に多く、根気のいる作業となります。



水平尾翼のリンケージ作業中カットです。 リターンプーリーでのプルプルリンケージですが、キット指示ではエレベーター
ホーンに直接極細ステンレスワイヤーを取り付けますが、本機ではピンを立てたプレートを自作、ワイヤーはこのパーツ
に取り付け、ピンをホーンに刺すことで取り外し可能な水平尾翼にしています。
リンケージ作業も容易になっています。



ラダーリンケージは両引きとなっています。



運用中のエレベーターリンケージです。 プレートはほぼマウントに隠れます。

水平、垂直尾翼の板厚は3ミリで軽量化に貢献していますが、大きさの割に薄いので、フイルムのテンションでの変形
には要注意です。



メカルームです。 前からレギュレーター、バッテリー、サーボ、受信機と並びます。 ノーズバラストは15グラムを搭載して
メーカー指定の重心位置になっています。
サーボホーンにはジュラコン製のプーリー(特注品)を使用してテンション均一化に貢献しています。 ワイヤーはプーリー
の溝を一周回っていて、滑らない様にしていますが、保険で一点のみ接着しています。



カンザシは胴体に接着されていて、運搬には不便です。 主翼の接合にはマグネットを使用しています。



F3L関東大会で、ノーズを破損した機に、胴枠を補強の上で削って、バッテリーを前に出せる様に改修を施しました。



受信機も、パーツのストック箱からR3008SBを発掘して入れ換えを行いました。



レギュレーターとバッテリーをノーズブロックに10ミリ程差し込む形に、その後ろに受信機を配置し直しました。



ノーズバラストを15グラムから12グラムに減らす事が出来、トータルで約10グラム軽くする事が出来ました。


スペック
重心位置 前縁より95o
全長 1390o
全幅 1992o
主翼面積 37.4dm2
全備重量 397g→387g
翼型 オリジナル
サーボ KST X08×2(エレベーター、ラダー)
     E−MAX ES9052MD×2(スポイラー)
受信機 FUTABA R3008SB→R3004SB 
受信機電源 Li−po 2セル 300mAh+TAHMAZO SVR3-6V2レギュレーター

エレベーター、ラダーリンケージ
エレベーター コーティングステンレスワイヤー+プーリー
ラダー コーティングステンレスワイヤー
スポイラー 3Dプリンターパーツによるスライド

スタート トリム5コマアップ
スピード トリム6コマダウン


 
Pimenta RES仕様
2020.2.24ロールアウト

ヨーロッパをはじめ、最近では日本国内でも人気になりつつあるF3−RES競技。 F3−RES競技は、R(ラダー)
E(エレベーター)S(スポイラー)の3つの操作だけが許され、胴体、主翼の主要素材は木製の2メートル機を
ショックコードで上げて、6分MAXでの滞空を競う競技です。

海外では数メーカが、国内ではOK模型がキットを出していますが、いずれも軽量に特化した機体設計が成されて
いて、曳航にとても気を遣う機体達です。
 
きむらクラフトでは、OK模型のピメンタの主翼をウインチ曳航に耐える様に補強したピメンタ改があり、その主翼に
F3−RES競技規定に則った胴体を新造し、組み合わせたのがPimenta RESです。



通常のRES専用機では推奨されない離脱時のズーム上昇もも難なくこなします。
補強された主翼に合わせて胴体も側板に2oのシナベニヤを使用し、ハードランディングに耐える様に作りました。

その分、重量は他の専用機より100グラムほど重くなっていて、RES専用機の翼面荷重が13g/dm2前後で
あるのに対して、15g/dm2になっています。

元々の電動版の18g/dm2よりは100グラム以上軽いので、「いつものピメンタがやけに浮くな」って感じの飛びに
なっています。



新造した胴体です。 Vテールの設計はきむらクラフトの電動版Pimenta改と同じで、テールパイプもPimenta改
1号機からの流用です。



ポッド部分とテール接合部はカーボンクロスを巻いて補強しています。 ノーズ部分にはカッティングマシンで切り
抜いたロゴを貼っています。



Pimenta改1号機の胴体から、後部の主翼取り付けねじ部分を含めてテールパイプを流用しています。 この方法
によって、主翼を胴体の構造体として使います。


スペック
重心位置 前縁より87o→91o
全長 1255o
全幅 1990o
主翼面積 40.0dm2
全備重量 603g→589g
翼型 オリジナル8%
サーボ Hitec HS−5070MH×2(エレベーター、ラダー)
     OK−TS1002(スポイラー)
受信機 Corona R6FA−1s
受信機電源 Li−po 2セル 850mAh+ダイオード1個(ハイボルテージ仕様)


 
Xplorer3 3800(5号機) 
2018.8.5ロールアウト 

きむらクラフト5機目になるXplorerは「3」と呼ばれるバージョンです。 前バージョンの2.5と主翼翼型、センター
翼は同じですが、外翼、胴体、尾翼などは一新されています。

胴体がシェイプアップされたおかげで、2.5よりも150グラム軽く仕上がっています。



見るからに大きい垂直尾翼と水平尾翼は楕円翼にデザインし直されました。 大きくなった物の垂直尾翼の重量
は同等、水平尾翼は1割ほど軽くなっています。

2.5で随分と長くなった胴体は電動版と同じになり、2.5よりテールモーメントで60ミリ短いのですが、水平尾翼
が大きくなったので相殺されています。

主翼の取り付け角がかなり減らされ、2.5ではエレベーターがへの字になるほどのダウントリムが必要でしてが、
3ではニュートラルになりました。  そのおかげか、対気速度が急に上がった時などの頭上げが押さえられて
います。
そして、Xplorerとは思えない程良く走ります。



翼端は今までのカールアップ形状からストレートのラウンド形状になっています。 翼端には放電シールを貼り
ました。  ニュートラルが外翼単体では合わせられなくなりました。



キャノピーはきむらクラフトロゴの入った物を製作しました。 2.5以前の物とは形状が全く違うので、型からの
製作になりました。

アンテナ線の取り出し口が設けられています。



胴体は一新、サーボベッドはカーボン+ロハセルの積層ものになっています。 今まではJRのDS351を使って
いましたが、手に入らなくなったため、色々と物色した末にKSTのDS315MGとしました。

サーボベッドは主翼下、D−SUB9ピンコネクタ直前まで延ばされていて、胴体補強の一役を担っています。



今回もサーボロックを使用しましたが、ボールベアリング支持の物を使用しました。 サーボホールを切り広げる
事無く挿入するために、サーボロックを一部削っています。

リンケージはEリングで固定されています。


重心位置はメーカー支持は135ミリとありましたが、125ミリより飛ばして検証した結果、好みによって
128ミリとしています。


スペック
全長 1650o
全幅 3760o
主翼面積 81.3dm2
全備重量 1618g
翼型  NAN Models
サーボ JR DS181×4(エルロン、フラップ)
     KST DS315MG×2(ラダー、エレベーター)
受信機 FUTABA R7006SB
受信機電源 Li−po 2セル 850mAh+CCBEC)


Xplorer2.5 3800(4号機) 
2015.11.01ロールアウト

2015年のF3J日本選手権で3号機の主翼を壊してしまったので、新しい機体の導入です。 R/C Groups
では「2.5」などと呼ばれているバージョンです。

以前の「2」とは、主翼は構造変更のみで翼型と平面形は同じで、胴体が4000と共通に、水平尾翼がフライング
テールから通常尾翼に、垂直尾翼と水平尾翼が差し込み式になっている点です。

舵角などはきむらクラフト全てのXplorerで共通ですが、一番舵の入りが良いと思います。



胴体が4000と共通になったおかげで、胴体後半が「2」より150ミリも長く、そのまま尾翼容積に影響してきて
います。 おかげで翼弦が約270ミリなのに対して、重心位置は前縁より130ミリが標準となります。

キャノピーは自作のFRP製で、(KimuraCraft Japan)の文字が漉き込んであり、アンテナ取り出しの加工が
してあります。



今回、翼内サーボの取り付けにはサーボロックを使用しました。 リンケージはお馴染みのEリングによる固定です。



主翼は見た目こそ同じですが、中身は別物と言っても良いくらいにモディファイがされていました。 
まず後縁材の位置と材質が違います。 いままでバルサだった物がカーボン−ロハセル−カーボン−ロハセル-
カーボンの複合素材になり、1号機同じ位置に戻りました。 
また、中央翼のフラップサーボホールの外側にリブが追加になりました。 
そして、全体のロハセルが厚くなっています。(そんな気がする)

細かい所では外翼と内翼のコネクターホールがコネクターのメスと同じサイズになっていたり、エルロンとフラップ
がきっちり揃ったり、外翼と内翼に段差や隙間が出来なかったり...。

飛ばした感じでは剛性が高いような「気も」します。



接着面は削って主翼内面のカーブに合わせてあります。



サーボはラダー、エレベーター共通でDS351としていますが、サーボホーンの一番小さい穴を使いトルクを
稼いでいます。 胴体がフルカーボンに肉薄になったのか、今までの機体以上にサーボを端に寄せる事が出来、
リンケージロッドの取り回しがストレートになりました。



リンケージロッドはこのバージョンからカーボンパイプです。 ロッドエンドに瞬間接着剤で接着しますが、保険の
為にロッドエンドに開いている穴を利用して1.2ミリカーボンロッドのピンを打ちました。


重心位置は諸先輩のご意見とRCGroupsより130ミリとしましたが、好みによって126ミリとしています。


スペック
全長 1780o
全幅 3800o
主翼面積 81.5dm2
全備重量 1750g→1766g
翼型  NAN Models
サーボ JR DS181×4(エルロン、フラップ)
     JR DS351×2(ラダー、エレベーター)
受信機 FUTABA R6208SB
受信機電源 NiMH 2000mAh×4(エネループ)

Li−po 2セル850mAh+CCBEC


Xplorer2 3800(3号機)
2013.6.23ロールアウト

Xplorerの3号機は翼型を変更して「2」が付いた機体です。
去年の10月に注文したものなので、前回より早く手にすることが出来ました。



未塗装のカーボン柄剥き出しの機体です。 あっという間に表面が熱くなって、ツルピカだった表面もあっという間
にざらざらになってしまいます。

ただ、この真っ黒、視認性がとても良いのです。



RCGroupsから拝借した翼型が良く判る画像です。 上が「2」、下が従来型です。  上面の型は一緒ですが、
下面の型を作り直したようです。

後半からエルロンのヒンジあたりまでかなり厚くなっています。 飛ばした感じでも足が長くなって、速度の伸びが
良くなった事が感じられました。



今までの2機と違い、クロステールなので、エレベーターサーボにブラシレスサーボおごってあげました。



エルロンサーボはJRのDS181で、搭載方法は2号機と同様です。 2号機に使ったDS171は気が滅入るほど
うるさかったですが、こちらは比較的静かです。

重心位置はRCGroupsより120ミリとしています。


スペック
全長 1630o
全幅 3800o
主翼面積 81.5dm2
全備重量 1840g
翼型  NAN Models
サーボ JR DS181×4(エルロン、フラップ)
     JR DS351(ラダー)
     JR MP31TVW(エレベータ)
受信機 FUTABA R6008HS
受信機電源 NiMH 2000mAh×4(エネループ)

Li−po 2セル850mAh+CCBEC

Xplorer 2号機
2011.11.12ロールアウト

Xplorerの2号機になります。  2010年度のF3J日本選手権で1号機の尾翼を吹っ飛ばした際に2号機を
発注、2011年の9月に手元に届きました。



青い一号機は他の選手と色で被らないようにと色を選びましたが、晴天での視認性が悪かったので、2号機は
視認性の良くおめでたい紅白にしました。



仕様は指定せずに発注したのですが、機体はフルカーボンスプレッド仕様が届きました。 1号機がカーボン
Dボックス仕様でしたが、2号機は1号機より軽く、強く仕上がっています。

外皮の素材だけではなく後縁材の位置も変わって、グニャグニャでしかも舵角が取りにくかった1号機と比べて
フラップもエルロンもしっかりと動くようになりました。



エルロン、フラップサーボにはJRのDS171を使用しました。 サーボの取り付け耳がとても良い場所に付いて
いて、皿タッピングネジ4本でしっかりと固定することが出来ました。 ロッドエンドはいつも通りEリングで固定
しています。



エルロン、フラップサーボにならって、VテールのサーボもJRとしました。 フタバのサーボよりも耳の位置が
上に付いているので、結果サーボを深く取り付ける事ができ、ホーン回りに余裕が出来ています。

重心位置は1号機より前寄りの105ミリとしています。


スペック
全長 1630o
全幅 3500o
主翼面積 73dm2
全備重量 1864g
翼型  NAN Models
サーボ JR DS171×4(エルロン、フラップ)
     JR DS331×2(ラダーベータ)
受信機 FUTABA R6008HS
受信機電源 NiMH 2000mAh×4(エボルタ)

Xplorer
2008.12.21ロールアウト

NAN Modelsの大型F3J機です。 2008年の日本選手権で壊してしまったShadow
の後継機として導入しました。 2008年のF3J世界選手権の優勝機と同型でもあります。

胴体はカーボンケブラー製、主翼は中央翼がDボックス部分をカーボンで補強、翼端部は
グラスのどちらもロハセルシャーレで作られていてます。

かなり軽量化を意識した作りと見えて、Shadowとは違い表面にはピンホールが出てい
ます。

サイズはShadowほどでは無いにせよ大柄ですが、胴体や尾翼、翼端部は例に漏れず軽
く作られていて、飛行重量はこの機体で1916gです。


スパンは3500ミリに押さえられていますが、主翼中央部の翼弦が大きく取られていて、流
行のハイアスペクトではありません。
更に翼型はアンダーキャンバーの深い厚翼で、見た感じはのったりと飛ぶ感じですが、実
際に飛ばすと翼圧の割に足の速い機体です。

リフトに良く反応するのは言うまでもなく、向かい風にも良く進んでくれます。 自立安定性
は強くありません。

厚翼のおかげで重量の割に主翼強度があり、ウインチでフルに巻いてもそれほど主翼は
しなりません。 機速は速いのですが厚翼と機体重量の関係か、ダイブさせてもそれほど
機速は上がりませんし、すぐに落ちてしまいます。



メカプレートは作り付けでバラストの「台」がモールドされています。 機体サイズの割に胴
体幅は狭く、サーボは横並びには出来ませんし、フタバのシンセサイザー受信機も胴体幅
一杯できゅうくつそうです。
搭載は立てて挿入、中で90度寝かせて写真の状態になっています。


尾翼の大きさ、形状はShadowとほぼ同じ、V角度も同じです。 後期のShadowと同様
分割式になっています。 付属の真鍮製のボールリンクに変えてジュラルミン製の物に交
換しています。 軽量化は両方でも1g以下ですが、見た目で勝負です。

重心位置はRc Groupsの投稿を参照に前縁から108ミリとしています。

スペック
全長 1630o
全幅 3500o
主翼面積 73dm2
全備重量 1916g
翼型  NAN Models
サーボ FUTABA S3155×4(エルロン、ラダーベーター)
     FUTABA S3150×2(フラップ)
受信機 FUTABA R319DPS→R6008HS
受信機電源 NiMH 2000mAh×4(エネループ)

SHADOW
2007.07.08ロールアウト

NAN Modelsの大型F3J機です。 胴体はカーボンケブラー製、主翼は中央翼
がDボックス部分をカーボンで補強、翼端部はカンザシ周りをカーボンで補強した
どちらもロハセルシャーレで作られていて、表面はツルツルに仕上げられています。

表面はゲルコートではなく、薄く転写塗装を施しているだけのように見えます。

サイズは大柄ですが、胴体や尾翼、翼端部は呆れるほど軽く作られていて、飛行
重量は2000gを下回ります。


大型化がトレンドになりつつあるF3J競技機の中でも大きな部類に属する、スパン
3654ミリの主翼を堂々と広げて、大型機らしくドッシリとした飛びですが、軽い翼端
のおかげかサーマルは良く翼端が反応してくれるので、リフトが良く判り飛ばし易く
もあります。


Graphite2と比べると、機体の構成、舵の効きが両極端に感じます。 Graphite2
はエルロンHLGの様なフィーリングですが、こちらは舵を打ってからの反応等に「
大型機」って感じが強くします。

自立安定が良いのはどちらも同じですね。


胴体内部は機体が大きいだけにがらんとしていますので、メカ積み自体は楽に行
えます。 製作はメカ積みがメインですが、主翼はリンケージが通るルートの確保
の為の穴開けは自分で行わなければなりません。 サーボホールは相変わらず
狭いですが、慣れました...。
軽い尾翼のおかげで、ノーズバラストはメーカー組み込み(粒バラストの樹脂固め)
だけで足りています。

重心位置は前縁から105ミリとしていますが、ドッシリゆったりとした飛びになって
いますが、他の方の機体はもう少し走らせているようです。

スペック
全長 1618o
全幅 3654o
主翼面積 73dm2
全備重量 1954g
翼型  HN507 M1
サーボ FUTABA S3150×6
受信機 FUTABA R319DPS
受信機電源 NiMH 2000mAh×4(エネループ)
B−18Ls
2007.06.23ロールアウト

今は無きガルモデルの、30年以上前の機体と聞きました。 2006.05に開催
された「ガルモデル飛行会」で飛ばすべく、図面とざく切りのリブを入手して、手書
きの難解な図面と格闘するかように製作を開始しました。
大きなキャノピーと緩いテーパーのエルロン付き主翼が特徴の機体ですが、元
のラダー機からエルロン付きフライングテール尾翼、そして通常の尾翼と段階を
経てこの姿になっているのだそうです。


シシャモのようにぽこっとお腹の膨れた胴体も再現しました。


製作はリブのアウトラインの切り出し以外はキャノピーまでほとんどが自作となり
ました。 図面に記載が無かったために本来ベニヤ製の胴体側板がバルサ製に
(後で知人から知らされました)、胴体から伸びるはずのエルロンリンケージが
サーボ主翼内装に、主翼のごく普通のの構造にするどオリジナルと変わってしまった
ところも多々あります。




フライトはショックコードによって行われますが、機体重量が軽い事もあり、機速
を押さえた飛びになっています。 おまけ程度のエルロンよりも、ラダーの効きが
良いので、ラダー主体の旋回になります。
2サーボ化によりオリジナルが飛んでいた時代では難しかったスポイロンが使用
出来るので、高度処理も楽に行えます。

古い設計の機体ですが素直な飛びで、同サイズのNutmegよりも飛ばし易く
感じました。

スペック
全長 1035o
全幅 1840o
主翼面積 38.5dm2
全備重量 652g
翼型  ラムロット改(オリジナル)のMOD
サーボ Waypoint W−92SH×2(エルロン)
      Waypoint W−84×2(エレベーター ラダー)
受信機 FUTABA R149DP
受信機電源 NiMH 300mAh×4
Graphite2 

2005.10.15ロールアウト

ウクライナのウラジミールモデル製のF3J競技機です。 ケブラースキンのロハセル
シャーレの主翼、カーボンケブラーの胴体を持ち、大変軽量に仕上がっています。 
2004年のF3J日本選手権の優勝機でもあります。


外観的な特徴は、角度の浅い大きなVテールです。 ドレラ博士のデザインに依るもの
と言われていて、直進性の向上、旋回性能の向上がうたわれています。
実際に飛ばしてみると、それほど大きくない上反角にもかかわらず、旋回時の当て舵も
少なくロスの少ない旋回が出来ます。 重量の割に良い進入性と浮きを両立した機体
です。


製作はマニュアルが存在するものの、主翼はギリギリのサイズのサーボホールとかメカプ
レート等スキのないデザインのおかげで製作は結構大変でした。  ノーズコーンが柔軟
なために、ランディング時変形してにサーボホーンや受信機に干渉しないようにレイアウ
トを変更しています。

スペック
全長 1515o
全幅 3100o
主翼面積 64.5dm2
全備重量 1903g
翼型  MH32 MOD
サーボ FUTABA S3150×4(フラップ、エルロン)
     FUTABA S3102×2(ラダベーター)
受信機 FUTABA R149DP
受信機電源 NiMH 2600mAh×4
Nutmeg(ナツメグ)改

2005.02.13 ロールアウト

OK模型のレーザーカットグライダーシリーズのNutmegです。 往年のOK模型のグラ
イダーを彷彿とさせるクラシックなスタイルの機体です。 ポリエステル系のグラス胴に
バルサレーザーカットの主翼からなるキットから製作しました。 元々はラダー+ス
ポイラーの構成でしたが、ウインチ曳航に対抗すべくエルロン機に改造しました。 
メインスパーの構造変更による強度UP、サブスパーの追加、エルロン化によるねじれ
剛性UP、水平尾翼にもカーボンロッドによるスパーを追加して強度を高めています。


エルロン機ではありますがサーマル機ですので、大きめの翼端上反角を付けて自律安
定とラダーの効きを確保しています。 裏面は視認性を考えて赤いフイルムを貼りました。


キットに含まれるキャノピーはシルバーのプラスチック製でしたので、内側を使ってカーボ
ンのキャノピーを作り取り付けてあります。 フライングテールの水平尾翼のコントロール
ロッドもカーボンロッドに変更しています。


エルロンサーボのカバーもFRPで作りました。 画像では塗装してありませんが、機体に
は赤くプラカラーで塗装した物を取り付けてあります。

初飛行は8ミリゴムのショックコードで行いました。 かなり伸ばしてテンションを掛けない
とリリース直後はこけそうになります。 飛ばしてみると思った以上に機速があり良く走り
ます。 浮きはそこそこある方で、舵の入りもそこそこです。 ここまでやるのならフラップ
も付ければ良かったかな...と思ったりもしています。

スペック
全長 1140o
全幅 1990o
主翼面積 38.1dm2
全備重量 865g
翼型  SD7037 S3021系オリジナル
サーボ ModelCraft ML−100MGBBミニ×2 (ラダー.エレベータ)
     OK S1809×2 (エルロン)
受信機 Quick 7ch
受信機電源 NiMH 1100mAh×4

Radina−2M Xテール仕様
2004.06.27ロールアウト

Radina−DLGと同じメーカーが作っている2Mクラスのサーマル、スロープ機です。
カーボンケブラー製の胴体とDボックス部分にカーボンを使ったシャーレ翼のフルファン
クション機です。 製作はARF機ですのでメカ積みだけですが、例によって説明書等は
ありませんので、制作者のセンスが出る機体です。 胴体へのメカ積みはさほど苦労す
る所はありませんが、主翼の翼厚が薄いためにエルロン、フラップサーボの選択と取り
付けは苦労させられました。 各部のすりあわせもする必要があります。

値段の張るコードやスイッチ類は汎用品で安く済ませました。


翼端に大きめな上反角がついているので、自律も良く飛ばしやすい機体ではありますが
翼面荷重が大きいために機速は速めです。 浮きは良い方ですので、2M競技などには
良い機体ではないでしょうか。



スペック
全長 1170o
全幅 1990o
主翼面積 31.6dm2
全備重量 1170g
翼型  HN354 7.9%
サーボ Waypoint w−060×2 (エルロン)
     OK S1809×2 (フラップ)
     Waypoint w−084 (ラダー)
     Waypoint w−150MG (エレベーター)
受信機 シュルツ W840
受信機電源 NiMH 800mAh×5


Xantipa
2004.03.21初ウインチ

チェコ製のF3Jカテゴリーに属するフルコンポジットの機体で、Sailplane Structure
の加納さんに譲って頂きました。 従って、私が手を付けたのはセッティングだけです。
JRの送信機からフタバの送信機に変わったためにフラップの舵角の問題からサーボ
ホーンのサイズを変更してあります。 FF9よりJRの送信機の方が舵角が大きく取れる
みたいです。
セッティングも加納さんが公開したデータとほとんど同じで、初ウインチ時に上里の
岩田さんのアドバイスからエルロン−>フラップミキシングの量を減らし、バタフライ時の
エレベーターダウンの量を増やしました。

この機体、大きさこそ他を圧倒する物がありますが、一旦上空へ上がってしまえば、
自立安定の良さから来る安心感も手伝って、大変コントロールがし易く、「大きなHLG
だと思って飛ばせば大丈夫」のアドバイス通りの飛びでした。 旋回はエレベーター
だけで回れ、エルロンの当て舵はほとんど要りません。 長年ほったらかしになって
いたPCMの大きな受信機をやっと使う事が出来ました。

スペック
全長 1450o
全幅 3260o
主翼面積 64.5dm2
全備重量 2282g
翼型  SD7037
サーボ FUTABA S3102×4(フラップ、エルロン)
     FUTABA S3101×2(ラダベーター)
受信機 FUTABA R149DP
受信機電源 Nicd 1000mAh×4


mini Bird of Time
2003.09.06ロールアウト

ダイナフライト社の名作、「Bird of Time」を2mクラスにサイズダウンした機体です。
私が所属するクラブ「サーマルファミリー」の2002年度会長の佐々木さんに頂いた
機体です。  頂いた時点ではモーターグライダーでしたが、ピュアグライダーに変更、
さらに、主翼の補強やエレベーターリンケージの変更、フイルムの張り替えを行い、
きむらクラフトバージョンとしました。

ショックコードで発航させますが、見た目のクラシカルな雰囲気とは裏腹に、フライトは
速度に乗ったものです。 オリジナルはF3B機として作られた機体ですので頷ける
所です。 フライングテールのエレベーターは思いの外良く効きます。





スペック
全長 1000o
全幅 1980o
主翼面積 38.3dm2
全備重量 825g
翼型 S7080(オリジナル)7.6%
サーボ SANWA SM555×2
受信機 SANWA SRC4305
受信機電源 300mAh×5 Nicd

Gypsy−V
2001.12ロールアウト

ブルガリア製70inクラスのグライダーです。
綺麗なアーチを描いた上反角が特徴の完成機です。
胴体はFRPゲルコート仕上げ、主翼はスタイロフォームのリブにアベチ(そう見えます)
をプランクした物でとても頑丈です。翼端部はFRPのパーツでカールダウンしています。

ショックコードにより発航させます。フライトは機速があり、浮きも満足出来る物です。
コントロールはラダーベータですが、ラダーの効きは良い方です。

スペック
全長 960o
全幅 1840o
主翼面積 29.4dm2
全備重量 485g
翼型 S4083(そう見えます)
サーボ SANWA S541×2
受信機 SANWA SRC4305
受信機電源 110mAh×4 Nicd

ポーラスター2M
ハンドランチグライダーではないのですが、2Mサイズのピュアグライダーです。
実はモーターグライダーで使っていた機体からの出戻りです。
上里のサーマル大会を見て影響されました。軽くなる事により機速が落ちる事を
予想して翼端にキックアップを設けました。後はスピンナーの替わりにノーズコーンを
装着しただけです。ショックコードで上げます。
ハンドランチでもなんとか行けます...

スペック
全長 930o
全幅 1980o
主翼面積 31dm2
全備重量 530g
翼型 パイオニアオリジナル
サーボ SANWA S541×2
受信機 SANWA SRC4305

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