きむらクラフト的SAL機一覧

2005年12月現在、きむらクラフトには色々な種名のSAL機があります。
基本的に性能のかぶる機体はありませんので、参考にと並べてみました。
自作や機体購入の際の参考にでもして下さい。                 

1.スカイウォークSAL




スペック
全長 860o
全幅 1450o
主翼面積 24dm2
全備重量 245g
翼型 S4083MOD
サーボ SANWA SM555×2
受信機 SANWA RS4305
受信機電源 CR2×2
上反角 中央4度 翼端22度(キット指示通り)
ラダープリセット 必要

この機体は、きむらクラフトでは初のSAL機となります。 初SALは2001年の10月でした。
丁度、クロステールの実験として垂直尾翼面積の下方向を拡大してありましたので、SALの
実験用に白羽の矢が当たりました。 主翼はペグの追加以外はジャベリン機の時のままです。
ですので、飛行性能自体はベース機のそれ....と言うことになりますね。
あまりハードなランチは出来ませんが、それでも25メートルは楽に上がります。 通常のランチ
が20メートル弱ですので、充分と言っても良いでしょう。 上反角がキット通りの大きな物です
ので、そのまま投げるとナイフエッジになってしまいます。
上反角を中央4度、翼端12度程度に減らして、翼端部分の取り付けに補強を入れれば、軽SAL
機として良い機体になると思います。
2.Virgil2k−SAL


スペック
全長 910o
全幅 1500o
主翼面積 23.5dm2
全備重量 203g
翼型 S4083MOD
サーボ グラウブナc1041×2
受信機 Simprop indoor2000  
受信機電源 CR2×2
上反角 中央5度 翼端13度
ラダープリセット 若干必要

スカイウォークSALのデータを元に作ったSAL翼をノーマルランチ機の胴体と組み合わせたのが
この機体です。 スカイウォークSALとは圧倒的に各部が低抵抗になっています。 同高度を
取るために使う力は7割程度で済む機体となりました。 専用胴を作ればもう少し本格SAL機
っぽくなったのでしょうが、フルランチをしても壊れない主翼と減らした上反角によって、プリセット
も少なく楽にそこそこの高度が取れる機体となりました。 おまけに翼面荷重は8g/dm2台
後半で、HLGとしても満足の出来る機体です。 主翼は補強をし過ぎた感じがあります。
また、翼端の上反角を減らした事による操縦性の悪化を検証する目的もありましたが、結果、
「ちょっとだるいかな?」程度の悪化でとどまっています。
ちなみに、平成14年の「第16回RC航空ページェント」に出場し、強いサーマルに入って場外
に出てしまった時の機体でもあります。
3.Alan−DLG


スペック
全長 990o
全幅 1400o
主翼面積 22.3dm2
全備重量 190g
翼型 S4083MOD 7%−6%
サーボ GWS PikoSTD×2
受信機 JETI REX5 
受信機電源 CR2×2 
上反角 中央5度 翼端10度
ラダープリセット 不要

上2機のデータから作られた機体で、最新作になります。 上反角を更に減らして補強方法を
見直した主翼に、SAL専用胴体を組み合わせました。 重量も190グラムと最軽量です。
ランチは更に軽くなり獲得高度も軽SALながら30メートルを超えてきています。 垂直尾翼容積
が大きくなっているので、ランチ時のプリセットはとうとう不要となりました。 ただ、弊害もありまし
て、強風時は風見鶏効果が強く出てしまい、操縦性が悪化してしまいます。
さらに、軽いと言う事の弊害かは定かではありませんが、風が強い時のランチは機体が煽られて
回転時の軌道が安定しません。 よって微風用の機体と位置づけています。
微風時のフライト自体は大変素晴らしく、満足の行く物です。 ノーマルランチのラダー機と同等の
翼面荷重で、サーマルへの反応も抜群です。
4.Encore


スペック
全長 1070o
全幅 1490o
主翼面積 24.8dm2
全備重量 275g
翼型 F−17 (6.5%の4083にも見えます)
サーボ GWS PikoSTD×2 (胴体)
     グラウブナc1041×2 (エルロン)
受信機 JETI REX5 
受信機電源 CR2×2 
上反角 中央10度
ラダープリセット 要

メイプルリーフデザインのエルロンSAL機で、ジョー.ワーツ氏が駆って数々の大会でチャンピオン
に輝いた機体です。 大きめな翼面積と上反角でエルロンHLGとしてはとびっきりのコントロール
性能を示します。 この手の機体でありがちなセンタリング中に切れ込んでくる特性は僅かで、
ラダー機と同感覚で操縦する事が出来ます。 ですが、ランチに関しては今ひとつの感があります。
2段目の上反角を持たないエルロン機にも拘わらず、ラダー機の様なランチ特性を示します。
ですのでランチ時にはラダーSAL機と同等のプリセットが必要です。
ペグ位置をキットの指示より後ろに、垂直尾翼面積を1割ほど拡大すると良くなるかも知れません。
ですが、機体の構造、構成上完成後の改造が難しいのです。
5.Radina−DLG


スペック()内は2号機
全長 1065o
全幅 1480o
主翼面積 21.0dm2
全備重量 252g
翼型 SD7080(薄翼)
サーボ GWS PikoSTD×2 (エルロン)
     グラウブナc1041×2 (ラダー、エレベーター)
受信機 Simprop Piko2000
受信機電源 CR2×2 

ラダープリセット 不要

今、日本で一番出回っているのでは?と思わせるほどのベストセラー機になった機体です。
値段が安い上、丈夫です。 上に掲載したEncoreの1/2の値段で買える上に取り扱いも楽です。
この機体の飛びはEncoreとは対称的で、フライトはエルロンHLGらしい若干癖がある物です。
翼面荷重も高めなので、フワフワくるくる飛び回る飛び方には適しません。 低速で吊ればこけます
し、風やサーマルが無ければあっという間に降りてきてしまいます。
この機体の真価はランチにあります。 大きな垂直尾翼容積で、どんな投げ方をしても大抵は進路を
自分で修正して真っ直ぐに上がっていきます。 少し練習すれば40メートルは確実です。
薄翼バージョンでは風が強い時に良いパートナーとなってくれます。

この機体はRC−Sailplane.comで購入出来ます。
6.ICE−FIRE Ver.2


スペック
全長 1130o 
全幅 1495o
主翼面積 22.8dm2
全備重量 300g
翼型 AG45〜47
サーボ GWS PikoSTD×4
受信機 Quick 6ch
受信機電源 CR2×2 

ラダープリセット 不要

きむらクラフトが開発をお手伝いした機体です。 ロハセル(公称)シャーレ翼を持ったこの機体、
強度こそRadinaには劣りますが、翼型の関係で重量の割に良く浮く機体です。 ランチも比較的
素直でプリセット無く真っ直ぐに上がります。 添付の尾翼は若干重く、そのくせ強度が今ひとつ
なので、自作の尾翼に替えてあります。 手の加えようで戦闘力を上げることの出来る機体です。

この機体はR/C TKI−Japanで購入出来ます。
7.Catia−DLG


スペック
全長 1055o 
全幅 1480o
主翼面積 22.3dm2
全備重量 266g(ノーズバラスト11g)
翼型 RG15MOD
サーボ GWS PikoSTD×2(エルロン)
     FUTABA s3108×2
     (ラダー .エレベータ)
受信機 Quick 7ch
受信機電源 CR2×2 

ラダーブリセット 要

とっても凝った作りのリブ組SAL機です。 大きな上反角と比較的軽量な機体重量で飛ばし易い
機体です。 それにポッドも主翼もとても丈夫に出来ています。 特筆すべきは製作が容易な事。
瞬間接着剤とエポキシ接着剤だけで製作することが出来、後から補強を入れる必要がありません。
以前のバージョンはペグ位置が前過ぎて投げ辛かったですが、このバージョンではペグの位置も
改良されて投げやすくなっています。

この機体はStar Flight Japanで購入出来ます。
8.Blaster

スペック
全長 1165o 
全幅 1495o
主翼面積 24dm2
全備重量 302g(ノーズバラスト23g)
翼型 AG45/46/47
サーボ Dymond D47×4
     (OKのS1108相当)
受信機 Quick 7ch
受信機電源 CR2×2 

ラダープリセット 不要

綺麗な弧を描く楕円翼と細長いポッドが特徴です。 主翼は本体部分がバルサシャーレ、エルロン
の動翼部分がフォーム直貼りとなっていて、下面ヒンジとF3B機の様なギャップカバーを備えてい
ます。 それほど軽い機体ではありませんがぬるぬると良く浮き、大きな上反角のおかげで旋回は
とても楽に行えます。 Catia−DLGやEncoreよりも大きな上反角を持つにもかかわらず、長い
ブームと大きな垂直尾翼のおかげでランチもラダーのオフセット無しで真っ直ぐに上がります。

この機体はStar Flight Japan
購入出来ます。
9.Sophia−DLG

スペック
全長 1185o 
全幅 1495o
主翼面積 22.6dm2
全備重量 283g(ノーズバラスト15g)
翼型 AG set
サーボ OK S1108×4
受信機 JETI REX5
受信機電源 CR2×2 


Radinaの後継機とも言われる機体で、満を持して採用されたバルサシャーレ構造のAG翼型とフラ
イングテール方式の水平尾翼を持ちます。 ナス型?の胴体ポッドの開口部は横を向き、強度の確
保をしています。 また、垂直尾翼の取り付けは、垂直尾翼側にブームを納めるポケットを設け、製
作を楽な物にしています。
ランチはRadina譲りで、どんな投げ方をしても真っ直ぐに上がって行きます。 また、Radinaと比べ
て翼面荷重も下がり格段に浮きは良くなっています。 上反角の少ない主翼のため、旋回はそれ
なりの気遣いが必要です。

この機体はSailplane.com
購入出来ます。

昭和記念公園で見かけた市販SAL機たち


唯一国産SAL機である「クラフトるうむ」のドラゴンレディーシリーズです。


アサミで取り扱っているSALSAです。 主翼の強度に難あり?
安価な入門SAL機です。


さのファクトリーなどで扱っているSAGAです。 この主翼と自作胴を
組み合わせた機体は上位入賞常連です。


グラディエーターです。 重めですがどっしりした飛びです。


コスモテック扱いのHelium-SALです。 主翼の構成はSAGAと
似ていますがこちらの方が薄翼です。


ファイヤーワークス3です。 こちらは私のEncore同様、個人輸入に
依る物です。翼型、尾翼形状共に最新の考えが取り入れられています。


Cyberdyneと言う機体です。 AG系の翼型を採用したラダー機です。


Salomeです。 グラス直貼りの主翼を持った機体です。 翼型を変更
したLongShotと言う機体もあります。


オリシスです。 SG2のシルエットを持った機体です。 本家とは違い、
コチラはバルサシャーレ翼です。


Blasterです。 この機体は尾翼を自作の物と交換していますが、オリジ
ナルはカーボンを多用したリブ組の尾翼が付きます。 飛ばし易い機体
です。


スプートニクです。 ケブラー製のDボックスを持ったバルサリブ組の機体
です。 ポッドの作りは大型機並です。 


[戻る]