平成18年度 F3B日本選手権 2006.04.15,16

2006.04.15,16 上里模型グライダー場に於いて行われた
F3B日本欄主権にジャッジとして参加してきました。 去年の日本
選手権で10位までに入賞した選手と、西と東に別れて行われた
予選を勝ち抜いた選手40名が集まり、日本一をかけて競い合い
ました。 二日目に出されていた雨の予報も見事にはずれて、
良い天候にも恵まれた選手権となりました。


競技は3ラウンドを二日間に分けて行われます。 1ラウンドは
タスクA(滞空)、タスクB(距離)、タスクC(速度)の3種目を行い
ます。 画像は1日目のタスクAの模様です。 低温の薄曇りで
サーマルは一見無さそうですが、選手達はほぼ全員がMAXに
近いフライトでした。 
勝敗はフライトタイムの1秒、着陸時の定点への距離1メートルが
分けました。




ギリギリのコントロールで定点を目指します。

ほぼ同時の発航で全員MAXとなると、当然8機全機が同時に
着陸してきます。 定点同士は15メートル間隔で設置はしてあり
ますが、選手に助手+ジャッジ2名は先に降りてくる他の機体から
逃げるようにして自機のコントロールをします。

続いてタスクBです。
4分間で150メートル間を何回行き来出来るかを競います。
150メートル間隔で画像のような「ゲージ」が設けてあり、ジャッジ
はそのゲージを機体が通過する毎に手元のスイッチを押します。
スイッチが押されると、ブザーと光でパイロットに合図を送ります。 
また、他のジャッジはそれをカウントして成績として計上します。

この競技では5機が同時に競技を行うため、ジャッジも各ゲージ
毎に5名配置されます。 木村もここに居ました。


競技開始前には赤、青、黄、白、緑のはっぴを着た各チームのホ
ルダーが機体を掲げてジャッジにアピールします。
それでも、上空の一機を目で追うのは大変です。  芦の枝を折っ
てきて、機体を追います。  木村はそれでも一回機体を見失いま
した。 3機が入り乱れた上にゲージの柱の陰に隠れてしまった
ためですが、選手、役員の皆様に迷惑をかけてしまいました...

1日目は冷たい風が吹いて、とても寒かったです。

駐機場です。
色々な機体がありますが、大まかに「エストレラ」、「カラチョ」、「ステ
ィング」、「クロスファイア」、「ユーロフィア」です。  一時期のように
エストレラばかりでは無くなってきました。
F3Bではラウンド内は同一の機体で行わなければならないため、
機体に総合力が求められます。


翼端にこのようなグラフィックを施したエストレラもありました。
ステッカーでは無く、ペイントだそうです。

色々なメーカー、もしくは自作のウインチがずらりと並びます。
中でもこのウインチはシンプルでしかもピカイチに綺麗でした。


その一方、このような年代物?の自作ウインチも頑張ってます。

タスクCはタスクBで使われたゲージを使い、4ラップ、2往復だけの
飛行をして、そのタイムを競います。 今度は一機ずつ飛行時間を
計測します。




木村の居たB面のゲージ前は最終ターンの場所でもあり、低空
でナイフエッジ状態で進入してそのままターンをしていきます。
中には、主翼裏側の文字がはっきり見えるほどゲージの近くを飛行
する機体もあり、迫力満点。  ジャッジ特典です。

番外編
墜落した機体を無事に回収してきました。 墜落原因は「飛行機
間違い」です。 他の人の機体を自分の機体と勘違いしたことが
原因。 逆に勘違いされた機体のパイロットは、墜落していく機体
を自分の機体と勘違いしていたそうです。
遠距離に離れてしかも同型機、機体が交錯した際に取り違えた様
です。 でも、これは他人事ではありません。 HLGでも同型機が
乱舞しますので気をつけないといけませんね。

どんでん返し付きの激戦を勝ち抜き入賞した選手の皆さんです。
一位 川村さん(中央)
二位 坂井さん(左)
三位 小洞さん(右)
おめでとうございます。

川村さんは新しい機体が色々と出てくる中、エストレラを使用しての
優勝です。 この機体のポテンシャルの高さが伺えますね。

今回の役員の面々です。
一日中空を見上げていたため、選手よりも日に焼けました。
皆さん、お疲れさま。


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