このコーナーは2000年に私が見た作品の中で、期間中に劇場公開された作品に限らず、ビデオやテレビなどで見たすべての作品について、勝手にベストを選びました。(そのため、多少劇場公開時期とずれる物もあります。)
映画の感想というものは、それを見た時の体調や精神状態にかなり左右されると思うので、後でもう一度見てみると、まったく違った感想を持つこともあると思いますが、とりあえず見た時点での率直な感想で選んでみました。
【勝手にベスト5】
第1位 シックス・センス(監督:M。ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス)
衝撃的なラストシーン。私は2度見ました。
第2位 ラスベガスをやっつけろ(監督:テリー・ギリアム 出演:ジョニー・デップ)
ジョニー・デップのエキセントリックな演技は最高!
第3位 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ライ・クーダー)
体が自然に踊り出します。キューバの魅力たっぷり。
第4位 アメリカン・ヒストリーX(監督:トニー・ケイ 出演:エドワート・ノートン)
人種問題に疎い日本人でも考えさせられます。
第5位 クリクリのいた夏(監督:ジャン・ベッケル 出演:ジャック・ガンブラン)
フランスの田舎が美しい、ほのぼのとした作品。
【勝手にワースト5】
第1位 アルマゲドン(監督:マイケル・ベイ 出演:ブルース・ウィリス)
典型的なアメリカ万歳映画。
第2位 ノイズ(監督:ランド・ラビッチ 出演:ジョニー・デップ)
現代版『ローズマリーの赤ちゃん』。
第3位 アシッドハウス(監督:ポール・マクギガン 出演:ユエン・ブレンナー)
見ていて、胸が悪くなる作品。
第4位 ミフネ(監督:ソーレン・クラウ・ヤコブセン 出演:アナス・ベアテルセン)
ドグマ95の作品。ミフネの名前につられて見ると痛い目にあうよ。
第5位 キッド(監督:ジョン・タートルトーブ 出演:ブルース・ウィリス)
柳の下のどじょう的作品。いまいち感動薄。
【勝手に総評】
今年は一つも邦画を見ませんでした。あえて見ないようにしている訳では無いのですが、興味あるものから見ていくと、どうしても邦画は後回しになってしまうようです。昨年は『秘密』とかを見て、結構感動したものですけどね。北野武とか、ハリウッドまで行って結構がんばってるみたいだけど、彼の作品でよくテーマとされる「暴力」とか「ヤクザな世界」というものに、あまり興味持てないので、彼の作品はほとんど見ていません。『花火』とか見たことあるけど、あまり面白いと思わなかった。そう言えば、今年は大島渚の『愛のコリーダ』がリバイバル上映されていましたね。内容的に(ハードコアなので)私は見ませんでしたが、昔の良い作品のリバイバルをもっとやって欲しいと思います。でも興行的なことを考えると、やはり商業主義に走るしかないのでしょうか。残念です。
今年は「週に1本映画を見る」という目標を立てていたのですが、追い立てられるサラリーマン時代の上半期は、途中からなかなか劇場に足を運ぶことが難しくなってしまいました。結局、年間35本鑑賞という結果に終わってしまいました。来年はもう少し効率よく映画を見られるようにしたいです。そして良い映画だけをたくさん見たいですね。清濁併せ呑むことも必要かもしれませんが、時間はそうたくさんあるものではありません。限られた人生、見ることのできる映画の数なんてたかが知れています。そのためにも、なるべくつまらない作品に時間をさかれたくない、というのが本音です。
来年はデジタルカメラ撮影&デジタル映写機上映など、映画界にとって革新的な事柄がたくさん起こりそうです。誕生からまだほんの100年余りしかたっていない映画ですが、今後ますますの発展を期待したいと思います。