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監督 スティーブン・スピルバーグ
主演 トム・クルーズ
ダコタ・ファニング
ティム・ロビンス
[2005年/アメリカ/カラー/130分]
配給:UIP |
評価 |
★★★★☆ |
あらすじ |
異変は、アメリカ東部の町に起こった。立ちこめる暗雲から稲妻がほとばしり、落雷地点が脈打つように震動する。直後、人々の眼に信じがたい光景が映った。地中深くから巨大な三本足の“物体”が姿を現し、人間を手当たり次第に抹殺し始めたのだ。一部始終を目撃した港湾労働者のレイは、別れた妻から預かった息子と娘、ロビーとレイチェルを連れて町を脱出。安全な場所を探して車を走らせるが、“物体”は世界各地に同時多発的に出現していたのだった。人類が初めて体験する宇宙からの侵略。最期の時を前に、人々はただ怯えることしかできない――。 |
レビュー |
スピルバーグとトムクルーズが再びコンビを組んだ超話題作。
公開前の徹底した極秘主義で侵略してくる宇宙人の姿は全く見せないプロモーション。
冒頭のシーン。稲妻が落ちて地中に開いた穴から出てくるものは・・・?!予告編から想像していたのはなんだか樹の根っこみたいなやつが出てくるのかな〜〜というもの。その期待は見事に裏切られました。
『こ・・・こいつは・・・やばいぃぃぃ〜〜〜!!!』
スピルバーグの過去の作品『ジュラシックパーク』で初めて動くCG恐竜を見せられたときのような衝撃でした。
この主人公達が宇宙人たちに襲われるシーンの迫力たるや・・
いやぁ〜〜こりゃすごいです。ここだけでも料金の価値はありです。
その後映画はやや尻すぼみの展開になっていきます。
これは映画の視点をあくまでも主人公に合わせてるためであり、米国政府も大統領も出てきませんし、軍隊の見せ場もほんのちょこっと。
ここでインデペンデンスデイのように派手にどんちゃかやってくれても良かったんですがスピルバーグは親子愛色を強く押し出していく描き方を選択したんですね。ここで賛否両論わかれるかもしれません。
けどまぁ僕的には話のテンポはやや悪くはなるものの緊張感もそこまで途切れることもないし十分観賞に耐えるレベルはクリアーしていたと思われます。
途中ティムロビンスのおっさんの地下室のシーン。
あれはいらないですね。というか130分の長さの映画にするための時間稼ぎみたいなかんじ。宇宙人の操縦する機械の触覚みたいなやつが伸びてきて狭い地下室の中で主人公達があっちにいったりこっちにいったり。
こういうシーンで場を繋ぐのはスピルバーグの娯楽映画では前もあったような・・・
そうそう『ジュラシックパーク』の調理室でちっちゃい恐竜たちに追い掛け回されるシーンにそっくりです。
ティムロビンスのおっさんの存在意義もあまりないし・・・このシーンはやっぱり入れてほしくなかったですね。
あともう1つ惜しかったのが主人公のクレーン技術の描き方。
オープニングでコンテナを40個も下ろせる技術は主人公にしかないと描いておきながらここが何の複線にもなっていなかったですね。
いつその技術が行かせる場面が来るのか?と見ていたんですが最後までそういうシーンはやってきませんでした。。。(^−^;)残念。
ラストはあっけなく終わってしまいます。
さすがに肩透かしでがっくりです。
最後ぐらいはシールドのなくなった宇宙人に対する地球軍の逆襲シーンを大迫力で見せてほしいと感じるのは絶対に僕だけではないはずです。
あと宇宙人が最後に滅びる理由も原作があるのだから仕方はないと思いますが昔ながらのナレーションのみで伝えられても・・・・
冒頭とラストの古臭いナレーションはリメイク色を出すためのものだったんでしょうけどここまで大迫力の現代映画にしてしまったのならそこも切り離してしっかり今風に描いてほしかったかもしれませんね。
それでも映画としては前評判どうりの大迫力娯楽作です。
おもしろかったかおもしろくなかったかといえばおもしろかったわけでした。 |
観賞データ |
2005年6月29日
デジタルシアター益田中央 |