辛口映画レビュー
  監督 石井克人
  主演 坂野真弥
      佐藤貴広
      浅野忠信
      手塚理美
      我修院達也      
      三浦友和
  [2003年/日本/カラー/143分]
  配給:クロックワークス、レントラックジャパン
評価 ★★★☆☆
あらすじ 山間の小さな村に住む春野家の人々。片思いの女の子が転校し、後悔しきりの長男(佐藤貴広)。小学校一年生の妹(坂野真弥)は、巨大化した自分が勝手に動き回るのに悩んでいる。母(手塚理美)は義父(我修院達也)の指導のもと、アニメーター復帰作の制作に夢中。そんな妻にほうっておかれ、面白くない夫(三浦友和)。うららかな春に霞のようなモヤモヤを抱えている家族だったが、時間とともにそれぞれの状況も変化していき…。
レビュー 鮫肌男と桃尻女』の石井克人監督の新作です。
冒頭から少年の額から電車が出てきたり、巨大な女の子が出てきたりとマニアックな演出があるのでこれはちょっとどうかな・・・と思わされます。
が・・・それでもこの世界観が妙にまったりと心地よくなってくるんですね。
ちょうど浅野忠信演じる男が子供時代のエピソードを語り始めるシーンぐらいからでしょうか徐々に見ていて面白いし心地よくなってくるものがあります。
春野家の面々も一人一人が個性豊かに描かれていてとてもよく出来ています。
特に長男役の佐藤貴広クンの素朴な等身大の田舎の中学生の演技には癒されます♪
我衆院達也のおじいちゃんも少しやりすぎとも思えるぐらい強烈なインパクトで好演。
ラストシーンでの家族に残した絵日記。
うーん。いいなぁ〜あんなもの残されちゃったら本当にうれしいだろうな〜
またあんなものを残しちゃうじいさんもたいしたもんだ〜。

この映画、強烈な歌あり(山という歌だけどこれが妙に良い)
更にはアニメのシーンまでありでおよそ田舎の家族物を描いた作品には縁遠い素材がふんだんに使用されています。
しかしそれらが作品の持つ空気と相反することなく逆にいい意味で個性的な作品に仕立て上げるスパイスになっています。この辺は監督さんの非凡さを感じます。

途中何度も出てくる家族団らんのシーン。
縁側でお父さんと息子が碁を打ち合うシーンなどを見ると妙に懐かしくもあり安心してしまいます。
まるで日本茶を飲んで『はぁ〜〜』と和む感じですかね〜

あっ!だ〜からこういう題名なのか。納得♪
隠れた興味深い映画の1つですね。
観賞データ 2005年11月22日
DVD