監督 本広 克行
主演 織田 裕二
    柳葉 敏郎
    深津 絵里
    水野 美紀
    いかりや長介
    ユースケサンタマリア
[2002年/日本/カラー/138分]
配給:東宝
評価 ★★★☆☆
あらすじ 開発が進み、すっかり観光地となったお台場。日々、迷子や道案内の仕事に追われる湾岸署では、青島刑事(織田裕二)が事件に飢えている。そんな時、所轄内に不気味な猟奇死体が発見され、本庁から室井警視(柳葉敏郎)らが捜査に到着する。指揮を取るのは、初の女性管理官、沖田(真矢みき)。所轄の刑事たちをゴミのように扱う沖田に、青島らは大きな不信感を抱く。そこへ新たな殺人事件が起きた。現場へ駆り出された湾岸署のメンバーは、張り込みにより犯人に近づくのだが…。
レビュー この夏日本映画記録を塗り変える勢いで大ヒットしている映画です。
前作はなかなか面白かったので今作も期待して観にいきました!!
が・・・しかし感想はもうひとつでした。
とにかく話の展開が前作と同じなんですね。事件が複数起きる>本庁と所轄の合同捜査>誰かが負傷する>事件解決 ってかんじ。
まず何といってもこの映画をつまらなくしているのが犯人の描き方がしょぼい点です。赤いロープで縛られた死体遺棄現場なんか見たときにはおぉ〜〜!と思いました。これはいったいどんな知能犯なのか?どんな異常なやつなのか?いったい何の意味があるのか??観ている方は否が応でもわくわくしますよ。
しかいネタばれになるので詳しく書けませんがふたを開けてみればべっつに深い意味なんてほとんどない。
犯人像も動機も全然弱い。ほとんど素人集団の犯罪なんですよね〜。
殺人事件と平行でいくつかの事件が同時進行してきます。けどそれも全く本件とは関係がなく最後まで結びつきません。そこまでそれらしく引っ張っといてそれはないでしょうが〜〜!!
岡村隆なんて知能的な主犯格をやらせればけっこういい味出せたはずなのに、結局はそのまんまのおわらいキャラで終わらせてしまってるのも実にもったいない。
深津絵里演じる女性警察官が拳銃で撃たれても絶対死ぬことはないと分かっているので観ている方は全然緊迫感もありません。
湾岸署最悪の3日間みたいなキャッチコピーだったけど完全な名前負け。
まぁ、そんなわけでアラを上げればきりがございません。
別にビデオで観てもいいでしょう。
わざわざ行列してまで見に行くほどの映画ではございませんでした〜〜。
ところで織田裕二って本当に演技の幅が少ない役者だなぁ〜と痛感。
観賞データ 2003年7月26日  新宿文化シネマ
辛口映画レビュー