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監督 森田 宏幸
主演 池脇 千鶴
袴田 吉彦
[2002年/日本/カラー/75分]
配給:東宝 |
評価 |
★★★☆☆ |
あらすじ |
吉岡ハルはごく平凡な女子高生。学校に遅刻したり、片思いの男の子に彼女がいるとわかって落ち込んでいたハルは、ひょんなことからトラックにひかれそうになっていた猫を助ける。その猫が"猫の国"の王子だったことから、ハルはお礼に"猫の国"に招待されることになった。思い通りにならないことが続いて少し投げやりになっていたハルは、軽い気持ちで招待を受けるものの、自分が猫の王子の花嫁にされると知って驚く。困り果てたハルは、ふいに聞こえてきた不思議な声に導かれるままに、猫の男爵"バロン"のもとを訪ねる…。 |
レビュー |
ジブリ作品である「耳をすませば」の姉妹編とも言える作品で、「耳をすませば」の原作者となった柊あおいの「バロン―猫の男爵」をもとに、"猫の国"をめぐる不思議な事件を描いた作品。
この監督さんスタジオジブリの大看板を背負っての初監督作品。
結論から言うとけっこう頑張ってます。
観る前はいままでのジブリ作品とは主人公のキャラクターデザインが大分異なるので少し違和感がありましたが蓋を開けてみればそれほど気にはならなかったです。話のテンポも良く背景など細かいところまでしっかりと描かれ丁寧に作られている点はさすがにジブリの仕事ですね。出て来るキャラクターもしっかり個性があって王道を貫いています。
ただ猫の国へ行ってからが少しぬるかったかも。もう少し絶対的な悪の存在が出てきてくれた方がバロンの活躍もよりいっそう光ったと思います。
猫の国に行っても基本的に悪いやつが出てこないのにアクションシーンをだらだら見せられてもいまいちはらはらしないです。
ジブリ作品恒例の飛行シーン。今回もしっかりとあります。カラスの群れをつたって空を歩くシーンは秀逸です。
子供には大うけ間違いなし。ただ大人には少し薄味すぎるかな?てかんじです。 |
観賞データ |
2003年11月10日 レンタルDVDにて |