原作 恩田 陸               
 監督 篠原哲雄
 主演 鈴木京香
     原田美枝子
     富田靖子
     加藤登紀子
     西田尚子
     浅丘ルリ子
 [2001年/日本/カラー/113分]
 配給:シネカノン
評価 ★★★☆☆
あらすじ 4年前に謎の薬物死を遂げた耽美派大女流作家・重松時子。彼女を偲び、毎年時子の館に5人の女性が、それぞれ時子の死に割り切れない思いを残しつつ集まっていた。そんなところへ、謎の花束が届いた。花束には、集まった5人に対する告発メッセージが添えられていた。時子の死は自殺だったのか、あるいは他殺だったのか?文学に関わる職業に就く5人は、それぞれが推理を始める…。
レビュー 映画はいきなり重松時子の死んでるシーンから始まります。
そしてその後はある意味ほとんどが屋敷の中で話が進む密室劇の様相を呈します。
これがなかなか面白く出来ております。
とにかく出演陣は超豪華。全員が主役を張れる演技力があるので観ていて安心。またそれぞれの演技合戦も見所の一つと言えるでしょう。
誰が時子を殺したのか?
次々と色々な謎や真相が明らかになっていく中でこの映画はあえて途中途中でワンテンポ間を置くんです。
それが食事のシーン。映画の中で食事のシーンがとにかく何度も出てきます。話が盛り上がってきて事の真相に話が進みそうになるとみんなとりあえず食いまくるんですね。これがまた超ウマソー!
けど食事のシーン有効に挿入することによって話がだれることをうまく回避しています。よって約2時間最後まで会話中心の映画ながら実に面白く見ることが出来ました。う〜んにくいねぇ〜
ストーリーの方もなかなか面白く、作家と言う人種の信念というものを浅丘ルリ子演じる重松時子を通じて感じることが出来ました。最後のオチも良かったしこりゃあ隠れた邦画の秀作ですね!
内容は推理サスペンスですがなんともおしゃれな作りのにおいのする映画です。案外オススメですよー!
ところで加藤登紀子。
存在感ありすぎっす・・・・
観賞データ 2003年12月7日  レンタルDVDにて
辛口映画レビュー