原作 ヒキタクニオ
監督 蘭田賢次
主演 窪塚洋介
    RIKIYA
    原田芳雄
    須藤元気
    江口洋介
[2002年/日本/カラー/122分]
配給:東映
評価 ★★☆☆☆
あらすじ 渋谷のストリートに生まれた若きナショナリストの結社“ネオ・トージョー”。3人の若者は白い戦闘服を身にまとい、街から汚いゴミを掃除すべく、半端な不良どもを狩っていく。殴り殴られる日々が街に溶け込んでいく中、イデオロギーや正義とは無縁の“怖い大人”たちだけが、生きる貪欲さを持って接触してくる。いつしか影響を受けつつ3人はそれぞれに変わっていき、生きる場所を奪い合う生存競争に飲み込まれていく…。
レビュー ヒキタクニオの同名小説の映画化。今話題の窪塚洋介主演で話題になった作品です。
原作は全く読んだことはなかったのですがパンフを見る限りどうも右翼系の話かなと思って少しわくわく。というのも右翼を題材にした映画ってあまり見たことないし少し興味もあったから。
ところが蓋を開けてみればやっぱり今までどうり東映のしょぼいヤクザ映画と変わんないです。
簡単に言えば渋谷のチーマーがヤクザの抗争に巻き込まれるだけの内容。
その上から右翼系のわけのわからん思想で味付けをした感じです。
白い戦闘服を身にまとい、渋谷の街を徘徊する半端な不良を狩っていく山口、市川、小菅の3人。いっぱしな思想や信念を語りますがやってることはただの暴力行為。要は薄っぺらなんです。ところが窪塚演じる山口は右翼系暴力団の組長にずいぶんと買われるんですね。その辺がぜんぜん説得力がないのが致命的。
挙句の果てにはこの組長、こんなガキに自分の身辺警護まで頼んじゃいます。こんな奴連れて歩くぐらいなら拳銃持った自分とこの組員使えよ!おい!
窪塚洋介は嫌いじゃあないんだけど、こんなにもどの映画でも同じ演技しか出来ないのを見せ付けられると可愛そうになってきます。
彼は原作にひどく感銘を受けてこの映画では企画段階から積極的に参加していたそうですが、そういうでしゃばった行為は100年早いっつーの!
ちみは俳優なんだからもう少し演技の勉強しないと歳とったら仕事来なくなるよ??
君は演技の幅が少なすぎるんだから!

まぁ存在感は群を抜いているのでこれから頑張ってほしいものです。
さて映画のほうですが最後は窪塚くん演じるヤンキーが日本刀片手に親分の敵討ちにいっちゃいます。まんま東映ヤクザ映画っていうことでご愁傷様です。
 
そういえば江口洋介。どんどん良い役者になっていってます。イイ!!
観賞データ 2003年9月4日  レンタルビデオにて
辛口映画レビュー