辛口映画レビュー
ハウルの動く城   原作 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
  監督 宮崎 駿
  声の主演  倍賞千恵子
         木村拓哉
         美輪明宏
         神木隆之介
  [2004年/日本/カラー/119分]
  配給:東宝
評価 ★★★☆☆
あらすじ 魔法と科学が混在するどこかの世界。父が遺した帽子店で働く18歳の少女ソフィーは、ある日、悪名高き魔法使いのハウルに出会う。ハウルの正体はハンサムで心優しい青年だった。だがその晩ソフィーは、ハウルを目の敵にする荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳の老婆の姿にされてしまう。家を出たソフィーは、荒地を歩くうちに一軒の家に迷い込む。実はそこは、人々が恐れる“ハウルの動く城”だったのだ。ソフィーは住み込みの家政婦となり、ハウルや弟子のマルクル、城の動力源である炎のカルシファーたちと奇妙な共同生活を始めるが…。
レビュー 日本中がいや世界中が待ちに待った宮崎アニメの最新作。
原作はイギリスの児童文学です。はい。
期待が大きすぎるだけに酷評も多い作品です。さてその真相やいかに?!大の宮崎ファンの僕から見た率直な感想は・・・

こんなもんでしょ。

79年のカリオストロから始まって89年の魔女の宅急便。
この10年間が彼の黄金時代。
一般大衆向け娯楽作という色を前面に出した作品作りが突出していた時期だと思います。
92年の紅の豚から以降はもう完全に観客に媚びた作品作りはしなくなっちゃったんですよね〜。
まだ子供心に紅の豚は『あれ??いままでと違って面白くない!?』と宮崎アニメに初めて違和感を感じたのを良く覚えています。
古きよき宮崎アニメをこよなく愛するファンは豚以前の作品へのノスタルジックな感情をいつまでも引きずりながら数年にごとに送り出される彼の新作に触れるのです。
ですが残念ながらそういったファンの願いとは逆に宮崎監督は、より自己表現的、自己中心的に自分が映画作品で何が出来るのか?常に葛藤しながら挑戦をする傾向にあるような気がします。
つまりTV局やマスコミは彼の作品を子供向け、ファミリー層で楽しめる、優等生的国民的高視聴率獲得可能アニメ〜てかんじで売り出していますがそれは魔女宅までの彼の作品に限定されるのです。
もののけも千尋ももうそういう映画じゃなくなってるんですよ。
当然このハウルもです。
ですから一般的な起承転結アニメだと思ってみてもどうもしっくりこないわけです。まぁだから当然酷評も多くなるってわけです。
アニメという形をとっているのは表面上だけであってもう大衆映画じゃぁないって事を肝に銘じてみてほしいです。

に・・・しても今回の新作は少し気になるところが多々あります。
倍賞さんの声。
ババア時代はともかく少女時代の作った声は実に痛い。気にならない。うん。気になりはしない。。。。と気を使わせチャもうおしまい。
う〜〜〜ん。痛すぎる。
その点神木隆之介くんは本業が声優か!?というぐらいの素晴らしさ。完全主義の監督がこの違和感に気がつかないはずないんですが・・
もうぼけちゃったのかなぁ・・・
あといくらなんでもハウルとソフィーが恋愛関係にいたるまでのくだりがなさ過ぎるでしょう。
ソフィーがハウルを好き!と言ったってはぁ??てかんじ。

それでもおなじみの久石音楽と宮崎ブランドで2時間みれちゃうのはさすが。
おそらくみんなDVDも買っちゃう。
つまんね〜!ていってた人も買っちゃう。
日本人てブランド志向なんだよね。つくずく・・・・・
観賞データ 2004年12月22日
渋東シネタワー