辛口映画レビュー
  監督 井筒和幸
  主演 西田敏行
      岸部一徳
      山本太郎 
  [2003年/日本/カラー/112分]
  配給:シネカノン
評価 ★★★☆☆
あらすじ 収監を数日後に控えた羽原組長には心残りが2つあった。一つは大好きなジェームズ・ブラウンの名古屋公演に行けなかったこと。そしてもう一つは、ずーっと探し続けても見つからない数十年前に生き別れた娘のこと。もはや組は解散と決まったことを知った羽原組長の弟分の金山は、ジェームズ・ブラウンに会いたいという組長のたっての願いを叶えようとする。ちょっと荒々しいが、ジェームズ・ブラウンその人を誘拐するというかたちで。そこで早速子分の太郎たちに「ジェームズ・ブラウンを連れて来い!」と命令する金山。しかしジェームズ・ブラウンが誰なのかよくわからない太郎たちは間違ってそっくりさんを誘拐してしまう。彼を誘拐されて困惑したのは、そっくりさんを集めたショーを取り仕切る女社長・かおり。と同時になぜか内閣調査室まで乗り出して、このそっくりさんを追いかけている。一体全体なにが起きているのか?!そんな一方で羽原組長はというと、娘の居所をようやく突き止め、ウキウキ。千疋屋のメロンを持って家を訪ねるも、最愛の娘は出張中。そこで孫を連れて出張先へ向かうが・・・
レビュー 最近は積極的にメディアに露出して辛口な映画評論家としての印象の方が強い井筒監督の久しぶりの新作です。
まぁあれだけ他人の作品に対してケチをつけまくっていた中でまた自分で作品を世に出すわけだからいろんな意味で腹をくくってるんでしょうね。
あれだけえらそうなこといって自分はどれほどのもんだ!?という目で見られるわけですが・・・
さて映画のほうは日本映画のエンターテイメント物の中では十分合格点といえると思います。
ストーリー的にややドタバタしすぎでそれでいて案外スケールも小さいので劇場映画としてはいかがなものかというところもありますが、主演の西田敏行の圧倒的な演技力と岸辺一徳のいぶし銀の3枚目の演技がものすごくというかやっぱり映画全体をグイグイ引っ張っていけるレベルなんですね。常盤貴子も大根役者なんですがこの作品では初めてそこそこみれるじゃん!というかんじ。これも井筒監督の力だとしらさすがなのかもしれません。
映画全体のテンポには相当気を使って作ったんでしょう。最後まで飽きることなく笑いあり、涙あり、ファンキーな音楽でノリノリありと徹底してエンターテイメント性を重視した作品作りが吉と出た作品と言えるかもしれません。
常盤貴子の娘役の女の子・・・・
相当いい雰囲気出してます!!(>▽<)
観賞データ 2004年7月3日
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