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監督 ローランド・エメリッヒ
主演 デニス・クエイド
ジェイク・ギレンホール
サラ・ワード
[2002年/アメリカ/カラー/124分]
配給:20世紀FOX |
評価 |
★★★☆☆ |
あらすじ |
二酸化炭素の大量排出に伴う地球温暖化が深刻化する中、古代気候学者のジャック・ホールは、自らの研究結果をもとに大規模な気候変動を予測し、学会で注意を呼びかける。それから数ヵ月後、世界各地が前例のない異常気象に見舞われる。巨大ハリケーンがLAを襲い、大津波がマンハッタンを呑み込む。ジャックの仮説が予想外の早さで現実となったのだ。ジャックは人々を南に避難させるよう合衆国副大統領に進言するが、政府は事態の深刻さを理解しない。やがて気温が急激に下降し始め、北半球は氷河期に突入してゆく…。
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レビュー |
『インデペンデンス・デイ』や『ゴジラ』の監督さんの最新作。
今回は環境破壊による地球絶滅の危機を描いています。こういうパニックものはリアリティーが命。実際にありえる演出でないと一気に冷めちゃう危険性が高いんですよね〜。たとえるなら『アルマゲドン』や『ザ・コア』なんかがその良い例です。さて今作はその辺はグー!前半からじわじわと壊滅に向かっていくようすなんか実にありえそうな話の展開で、見ていてぐいぐい引き込まれました。
見せ場の竜巻のシーンや洪水のシーンなどは最新のCG技術によりものすごい迫力があります。けど実はそこはただ単にCG技術だけではなくこのエメリッヒ監督の構図の妙というものがあるように思いました。
この人って小さな対象(人間など)と巨大建造物や広大な景色などを同じ画面上で重ねてスケールの大きな画を作る才能があると思います。
『インデペンデンス・デイ』では巨大UFOがNYの摩天楼を覆いかさぶってゆくシーンを人間の視点から見せるシーンもそうだし、『ゴジラ』ではビルの合間を逃げていくゴジラの尻尾がビルの側面に当たって壁がはげれ落ちる何気ないシーン。そういうシーンで対象物の巨大さや壮大さをより観客にリアルに見せてくれるわけですね。その才能は今作でも十二分に発揮されてるわけです。
いや〜すんげ〜や。
ただ話的にラストへのオチのもっていき方がやや強引過ぎちゃってすこし興ざめしちゃいました。その辺がもうすこししっかりしていたら☆4つでもよかったんですけどね〜残念。
さて映画後半で救出される人々。
男はひげぐらい伸びてるのが当たり前でしょうに・・・そのへんの演出の緻密さがないのがやっぱりハリウッド超大作なんだな〜と痛感。
CG以外ではやはり『ディープ・インパクト』を超えることは出来なかったようです。 |
観賞データ |
2004年7月5日 |