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監督 深作欣二・深作健太
主演 藤原竜也
前田 愛
忍成修吾
竹内 力
[2003年/日本/カラー/133分]
配給:東映 |
評価 |
★☆☆☆☆ |
あらすじ |
中学生に殺し合いをさせる"BR法"を生き延びた七原秋也は、 その戦いから数年後、
反体制派テロリスト組織のリーダーとなっていた。首都の爆破に成功した七原は、
自分たちに無意味な戦いを強いた大人たちに宣戦布告する。それを受けた当局は、
テロリスト撲滅の一案として"BR2"を成立させる。それは七原たちのアジトとなっている孤島に中学生1クラスを送り込み、
苛酷な条件のもとでテロリスト狩りをさせることだった。そして問題児ばかりが集まるクラスが選ばれ七原を殺すべく孤島に送り込まれたのだが…。
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レビュー |
故深作欣二監督の遺作となった作品です。
果たしてどこまでが欣司監督でどこから息子の健太監督が撮ったのかは定かではありませんが全く持ってひどい出来に閉口してしまいましたね。
深作欣二監督ってそれはそれでやっぱすごい監督さんだと思います。晩年の作風は少し古臭い雰囲気ではありましたが前作は良くも悪くも話題を呼んだ映画でした。中学生同士が殺しあうって言う設定は結構面白かったもんです。
ところが今回はそういう面白さなんか全くないです。
冒頭のくだりは前作と全く同じ。中学生が拉致られて殺しのゲームに強制的に参加させられます。今回はどっかの島に立て込んだ七原秋也を殺すことを命じられます。そもそもこれって脚本がボロボロ。何の訓練もしてない単なる中学生をテロリスト相手に戦わせる理由が全くわかりません。当然歯が立つわけもなくあっさり皆殺しアンド囚われの身になります。それがわかったとたん大人側の軍隊が総出動します。じゃあ最初から軍隊総動員するのが普通でしょう?つまりこの映画には全くリアリティーつーもんがないんです。だから見ていてぜんっぜん面白くもなんともないです。最後までずーとドンパチやってるだけの低予算ナンチャって戦争映画。
主演の藤原竜也なんかもひどいもんです。どのシーンも演技に力を入れすぎ。いつ出てきても顔がぴくぴくしちゃってます。これじゃ〜見てるほうは疲れます。忍成修吾なんかもずーと目をひん剥いて怒鳴ってるだけ。あ〜これって息子の演出なんじゃないかな〜と思いましたね。素人が演出するとこんなもんなんですね・・・がっくりしました。
肝心の戦闘シーンはもう完全に『プライベート・ライアン』のパクリ。手ブレを活用した撮り方までまねしてますがはっきりいってばればれです。
先生役は今回は竹内力が登場します。
その気持ちの悪いワンパターンな演技は笑っちゃいます。彼の演技を見るだけでこれはVシネマかと錯覚してしまいました。
ラストシーンではラガーメンの格好で現れて急にいい人になっちゃって
『いけ〜〜〜!!』と叫んでぶっとんでタッチダウンを決める有様・・・
あ〜やっちゃったぁ・・・(>△<)
時間の無駄。お金の無駄。見ないほうがいいですよ〜。
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観賞データ |
2004年2月8日
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