辛口映画レビュー
               
 監督 堤 幸彦
 主演 仲間由紀恵
     阿部 寛
 [2002年/日本/カラー/119分]
 配給:東宝
評価 ★☆☆☆☆
あらすじ 300年に一度、村を襲う大きな災い。自称売れっ子天才奇術師の山田奈緒子は、村人たちの不安を取り除くため神を演じてほしいと依頼を受ける。だが村で奈緒子を待っていたのは…。
なんでも実体化する男、足の裏に目を持つ男、確率を支配する男
彼らは皆、自分こそ神であると称していた。次々と起こる不可思議な現象。追い詰められる奈緒子と物理学者上田次郎。矢部刑事、そして奈緒子の母里美も加わり、事件は思わぬ方向へ…神は実在するのか?それともトリックなのか!?
レビュー 『ピカ☆ンチ』の堤幸彦監督。
前作でもあほな映画を世に出した同氏。今作はもともと深夜枠で一部にマニアに
大うけしたドラマの映画化でございます。
たしかにTVドラマとしては奇抜な設定、微妙なテイスト等今までにないパターンの作風でそれはそれでヒットする要素はあったのかもしれません。
が、僕にはそんなものは関係ありません。あくまで映画としてこの作品を評するならば

またおまえかよ・・堤

とにかくくだらない。
『ピカンチ』の時もそうだったけど要所要所のギャグも寒い。
なにより映画化する意味がまったくわからん。舞台のほとんどはその辺の裏山で撮ってきました〜みたいなかんじでホント制作費がかかってない感じ。
肝心の脚本も全然だめ。何より村人がアホ過ぎて緊迫感が全くありません。どうみてもインチキくさい偽者の神様達の手品ショーを見て右往左往する有様はまさに適当な演出。リアリティーがなさすぎ。
そのぬるい演出が堤ワールドのよさなんだよ〜というファンもいるのかもしれませんが、

知ったことか。
とにかく駄作中の駄作。間違っても見ないことをオススメします。
一部のドラマファンなら見るのかも知れませんが、劇場版というよりは2時間スペシャルと割り切ってみてください。
観賞データ 2003年11月28日  レンタルビデオにて