辛口映画レビュー
  監督 アレックス・プロヤス
  主演 ウィル・スミス
      ブリジッド・モイナハン
  [2004年/アメリカ/カラー/115分]
  配給:20世紀FOX
評価 ★★★★☆
あらすじ 西暦2035年。家庭用新型ロボットNS−5の発売を目前に控えたUSロボティック社で、ロボット工学の第一人者、ラニング博士が謎の死を遂げる。シカゴ市警のスプーナー刑事(ウィル・スミス)は、博士の死をロボットの仕業と読むが、主任のロボット心理学者カルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)は『ロボット3原則』を掲げ、人間に危害を加える可能性を全面否定する。そこへ、一体のNS−5が動き出した。それは、3原則をプログラムされていない『特別な』ロボットだった。
レビュー 予告編を初めて見たときから『おっ?こりゃ結構作りこんでそうじゃん!』と思っていましたがその期待は裏切られませんでした。
近未来を舞台にロボットと人間の共存する世界を描いていますが意外や意外、中身は結構サスペンス、謎解きの要素が強いです。
というわけで単なるアクション映画というよりはしっかりと内容で楽しむことが出来た点が勝因です。
冒頭から『謎』がいくつか用意されていますがそれらが話が進む中で徐々に明らかになっていきます。だから見ていてだれることなくグイグイ引きこまれました。
それに加えて複線がしっかりと散りばめられているんですね。
これがなかなか映画的においしいのでおもわずにんまり♪脚本が結構オツです。
そのほかでは近未来の町並みや数々の小道具そして肝心のロボット。そのどれもが相当センスがあって視覚的にも楽しめます。
NS−5というロボットが出てきますがCGとはいえまじ迫力ある動きを見せてくれるし後半の最大の見せ場でのロボットの群れのシーンは圧巻です。
この完成されたデジタル世界にアナログ色たっぷりのウィル・スミスがやけに人間臭く描かれているのもこの映画を面白くした要因の一つといえるでしょう。
最後のオチもなるほどね〜と思わせてくれたしこれはなかなかのみっけもん映画でした。オススメです♪
もう少しロボットと主人公の内面的な絡みの部分が多く描かれていればもっと奥行きのあるSF映画になれたかもしれませんね。
観賞データ 2004年10月3日
益田中央