辛口映画レビュー
  監督 豊田利晃
  主演 松田龍平
      原田芳雄
      千原浩史 
  [2003年/日本/カラー/120分]
  配給:東北新社 リトルモア
評価 ★★☆☆☆
あらすじ 世間から隔絶された刑務所から脱走に成功した9人の男たち。目的がある者、勢いで脱獄した者、さまざまな想いを抱えながらも、彼らは一台のバンに同乗し、大金が隠されている富士山麓の小学校を目指す。ところが結局見つかったのはお金ではなく、小さなガラスの鍵。しかし旅を続けるうちに彼らは自分の心に今までにない充足感と生きることへの希望を感じていた。そして9人は囚われる前に失くしてしまったものを取り戻すこと、やり残したことへの決着を心に誓い、再び旅を続ける…。
レビュー 監督は『青い春』の豊田監督。
僕は前作が余り面白いとは思わなかったんですが今回は一癖も二癖もある役者陣が起用されている上に、なかなかはずれを探すのが難しいとも言える刑務所脱獄物・・とくれば少しは期待が持てたんですが・・・
結果はボロボロ・・・
はっきりいって全然おもしろくなかったなぁ・・
9人も登場人物が出てくるのに一人もまともな人間がいません。まぁいわば変人・・すぎるんですよ。
いくら囚人だからってそこまで変人に描かなくてもいいのではないでしょうか・・そのせいで全く登場人物に魅力を感じれませんでした。『青い春』もそうでしたが、もう少しマジメに人間というものを表現できるようになってほしいですね、この監督さんには。リアリティーが無いんですよ。
『ナインソウルズ』・・9つの魂・・・
を描いた割には余りにお粗末な内容でした。
全体的にアングラ感がプンプンして受け入れられませんでした。
観賞データ 2004年5月3日
レンタルDVD