辛口映画レビュー
               
 原作 井上路望
 監督 今関あきよし
 主演 滝 裕可里
     忍成修吾
     秋吉久美子
 [2002年/日本/カラー/93分]
 配給:パル企画
評価 ★★☆☆☆
あらすじ
高校2年生になった路望。家にはパート勤めをしている母・芳子とたった2人暮らし。父は昔、母と離婚し体に障害を持っている兄は夢を求めてアメリカに留学して1年。次第に井沢家から笑顔が少なくなっていった。それは、路望の高校生活も同じだった・・・。母との気持ちのすれ違い、理解のない教師たち、なじめないクラスメイトたち、大好きなバスケ部でのイジメ。憤りを感じる生活の中で、たった1人、中島要というクラスの男子とはなんとなく気があった。要はバイクレーサーになるという夢をもっており、路望にはその姿がまぶしく見えた。路望は要と仲良くなるにつれて、井沢家にも笑顔が戻っていくように思えたが・・・。母の良くない噂、エスカレートするイジメ、クラスメイトの援助交際、そして、要の退学。次々と路望の周りでおこる出来事の中で、路望は1つの決断をした。
レビュー

原作は17歳の女の子が書いた自伝的エッセイ。「十七歳」は、30万部を越えるベストセラーなんだそうです。ふ〜ん。まぁ原作は読んでないんで良く分かりませんが映画としてはもったいなかったですね。
もう少し真面目に作ればひょっとしたらけっこういいものが出来たかもしれないのに。
というのもこのパル企画っていう配給会社の映画はどうもアイドル映画くささがぷんぷんしてるんですね。たとえば主人公の障害を持つ兄役になぜかFLAMEの伊崎右典が出てきたり、バイクで2人乗りするシーンでは同じくFLAMEのバーラードがどか〜んとかかります。もうそれだけで興ざめ〜。
話の内容的にはなかなか面白そうで学校や周りの大人たちに疑問を持つ等身大の女子高生の生活いろいろなエピソードを交えながら描いています。
それはそれで観ていてなかなか面白いわけです。
秋吉久美子も疲れた母親役を好演しています。この人ってこういう役が本当にぴったりはまります。
けどエンドロールも某アイドルの歌がガンガン流れます。
今時そのアイドルのファンの動員を見込んで映画作ってるパル企画・・・・
だめだこりゃ。

観賞データ 2003年11月28日  レンタルビデオにて