麻釜(おがま)
天然記念物


野沢温泉にある30余りの源泉の一つで、100度近い熱湯をこんこんと湧出、大釜・丸釜・ゆで釜・竹のし釜・下釜の大きな湯だまりをなしている麻釜は野沢温泉の奇勝の一つです。
「いまでや」の内湯の温泉も、ここ麻釜の「大釜」の源泉を引湯しています。
麻釜という名は、かつて伐り取った麻(あさ・お)をこの湯だまりにひたし、後で皮をむいたことからきています。
現在は麻より特産のあけびづる細工に用いるあけびづるを釜にひたす光景が見かけられます。
また地元の人々はここで山菜や野菜をゆでます。
野沢菜を洗う姿は季節の風物詩となっています。