馬(推奨) 川尻小 田中光
「赤い鳥」大正15年10月号より
|
川せみや眠り合ひたる冷し馬 ほう水
ひでりの道を/通る馬。/のめっこい光る毛/あつさうだ。/馬のくらがかすかに光る。/えん天のあつさ、/勢ひのよいかげが、/まっくろで/光るやうだ。/ 大正15年、小松の田中光(女性)さんは「馬」と云う詩を「赤い鳥」に投稿し推奨に選ばれた。白秋は「田中君の「馬」は、勢があり、のめっこい黒い光があり、動きがある。力がこもってゐる」と選評した。
夏の炎天は馬たちにとっても辛い、ほう水は川で馬を洗っている光景に出会った。農夫の優しさといたわりがあたりの川せみまでも眠り合うようにキモチいい。さあ、また頑張ろう。
|