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和解 志賀直哉 新潮文庫 ★★★★★
父と子の対立・和解という永遠のテーマ。
若きウェルテルの悩み ゲーテ 新潮文庫 ★★★★★
ヨーロッパじゅうに自殺ブームを巻き起こしたゲーテの名作。
若き詩人への手紙 若き女性への手紙 リルケ 新潮文庫 ★★★★★
大詩人リルケの書いた手紙が収められている。たかが手紙とあなどるなかれ、
下手な文学より優れた文学となっている。詩人を志す者だけではなく、悩みを持つ者全てに読まれるべき手紙だ。
我輩は猫である 夏目漱石 新潮文庫 ★★★★
これ読んどかんと話にならんでしょう。
われら新鮮な旅人 definitive edition 長田弘 みすず書房 ★★★★★
25歳のときの処女詩集のほかに、その後発表した長編詩も含めた、
著者の若い頃の詩集となっている本。
今やNHK的文化人の代表となってしまった長田弘も、
若いときは真剣な詩人だったようだ。
若気の至りならぬ若書きの至り(?)のような、歯の浮くようなかゆいフレーズも沢山散らばっているが、
やはりその若々しいパワーに終始圧倒される。
どの詩も出来がいいが、特に素晴らしいと思ったのは、
表題作にもなっている「われら新鮮な旅人」、
長編詩である「クリストファーよ、ぼくたちは何処にいるのか」「夢暮らし」など。
「眼差しを交わすこともなく
慈悲を説くものらは明日くたばれ。」
思わずふきだす、なんて震災後の今の我が国の状況に相応しい詩であろう。
若い人たちにオススメの一冊だ。