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新百合AIO倶楽部「読む」シリーズ















*はじめに**

『黒田杏子句集成』刊行当初(平成19年)、私たちの勉強会では『雪国』(山口青邨著)を読んでいました。先生の先生である青邨の句集を、一冊ずつ読破していく予定でしたが、「句集成をテキストに」が多数派となり、路線変更をいたしました。

青邨の句集は、オリジナルをコピーしてテキストにしていました。全集におさめられているものもありますが、オリジナルとなると、コピーであっても、今日では入手すること自体が思いの外たいへんです。個人的には、刊行されたばかりの『句集成』は購入して読めるではないか、という気持ちがないわけではありませんでした。

ただ、ひとりではスルッと読んでしまう句も、皆で読み合うと意外な発見がある、と読書会を通して気づくことができていました。よく知っていると思っている先生の句も、実はそう思い込んでいるだけではないか。それを確かめながら皆で読むと、まっさらな気持ちであらためて向き合うことになるかもしれない。そう思うことができました。

もちろん、読書会に参加した人の思いはそれぞれであったことでしょう。先生が『句集成』を編まれた意図と、私たちが『句集成』に向き合うときの意識が異なるように、メンバーの目的もそれぞれ異なるはず。その結果いろいろな力が作用することになって、面白い展開になるだろうと思うこともできました。

以来テキストを『句集成』に変え、私たちは楽しく語り合ってきました。しかし当サイトの起ち上げに際し「はじめに」に記しましたように、記録をとっては参りませんでした。こつこつ続けてきたものをそのまま再録することは、残念ながら不可能ですが、まずは礎として次へつなげるため、復習を兼ねて各句集10句選から「読む」シリーズを始めることにしました。

先生は、すでに次の句集『日光月光』を刊行され(平成22年)、蛇笏賞をご受賞(平成23年)、現在さらにその次の第6句集『銀河山河』の準備に入っていらっしゃいます。句境も日々新しく、私たちはまさに右往左往しておりますが、楽しく厳しく学んでまいりたいと思います。

2012/05/07 文責:田正子