=============================================================================== VR-150用 メモリエディタ x150 Version.1.07 Copyright (c) 2017 cocot =============================================================================== 1.はじめに  x150をダウンロードしていただき、ありがとうございます。このプログラムは八重 洲無線 VR-150のメモリーチャンネルをはじめ、各種設定をPCで編集するソフトです。 同種のソフトtk150と比較して、アプリケーション上でのメモリチャンネル編集機能を 強化し、Tcl/Tkの面倒なインストールが不要な単体のWindowsアプリケーションとして 動作します。 2.ファイル構成 x150.exe 実行ファイル ReadMe.txt このファイル 3.動作環境 PC :Windows 7 32bit/64bit 以降のx86系PC (非ARM)    .NET Framework 4.5.2以降をインストールすること。(通常勝手に入ってます) I/F :シリアルポート または USB-シリアル変換アダプタ    tk150に使えるVR-150用のインターフェース    ADMS-5などの純正インターフェースは手持ちが無いのでテストしていません。  x150は.NET Framework 4.5.2を使用していますので、あらかじめインストールをお 願いします。.NET Framework 4.6 や 4.7 でも互換性があるようなので、動くと思い ます。インターフェースはOSにシリアルポートとして認識するものなら何でも良いと 思います。最近はUSB-シリアルインターフェースも充実してますし、秋月や共立でも 変換モジュールが安価で購入できますので、自作するのも良いでしょう。 4.インストール/アンインストール  x150はインストール操作は必要ありません。x150.exeを実行するだけでご使用いた だけます。  x150はユーザー設定情報を保存しません。レジストリにも手を加えませんので、ア ンインストールの際はx150.exeを削除していただくだけで結構です。 5.ご使用方法  x150の操作はシンプルな内容なので、画面やメニューを見ていただければ直感的に ご使用いただけると思っています。主要な操作の流れは以下の通りです。 (1)VR-150からデータをダウンロード または メモリーイメージファイルを開く (2)いろいろ編集する (3)VR-150へデータをアップロードする (4)メモリーチャンネルをCSVファイルへエクスポート・インポートする (5)メモリーイメージファイルを保存する (1)VR-150からデータをダウンロード または メモリーイメージファイルを開く  トップ画面でファイルを開くかVR-150からデータをダウンロードするか選択しま す。メモリーイメージファイルとは、VR-150と通信する内容をそのままファイルに 保存したもので、tk150で保存されるファイルと完全互換性があります。  .t15の拡張子をX150に関連付けてコマンドライン引数に指定したり、ウインドウ へイメージファイルをドラッグ&ドロップする事でファイルを開くこともできます。  VR-150からデータをダウンロードする場合は、画面の手順に従ってボタン操作を 行えばダウンロードが完了します。途中でキャンセルする場合は、進捗バー右のキ ャンセルボタンをクリックしてください。 (2)いろいろ編集する  好きなだけ編集してください。メモリーチャンネルエディタでは、範囲選択とキ ー操作によるカット&ペーストが行えます。使用できるキーは以下の通りです。 Ctrl+X 切り取り Ctrl+C コピー Ctrl+V 貼り付け Delete 削除 ※ 注意点  x150ではVR-150本体で編集できない以下の項目があります。 ・バンドの上限周波数 ・オートステップの定義  これらの設定は変更してもかまいませんが、実際の使用時に使いにくくなると思 いますので、参考で見る程度にしていただくと良いかと思います。できれば、編集 前に現在の状態をファイルに保存されることをお勧めします。 (3)VR-150へデータをアップロードする  VR-150へデータをアップロードする場合は、画面の手順に従ってボタン操作を 行えばアップロードが完了します。途中でキャンセルする場合は、進捗バー右のキ ャンセルボタンをクリックしてください。 (4)メモリーチャンネルをCSVファイルへエクスポート・インポートする  メモリーチャンネルを一括で編集するために、主にExcelで開くことを想定して メモリーチャンネルのデータをCSVファイルにエクスポートできます。tk150にも同 様の機能がありますが、tk150のCSVファイルとは互換性がありません。各操作はフ ァイルメニューから行えます。 ■ CSVファイルのフォーマット (1) 空白行と#から始まる行はコメントとしてスキップされます。 (2) 項目の""での囲みはあっても無くても構いません。 (3) 項目の並びは以下の通りです。 チャンネル,周波数(MHz),モード,名前,PMS,トーンスケルチ,トーン周波数 (4) 必須項目はチャンネルのみです。 (5) チャンネルが歯抜けになっている場合は、インポート前のメモリチャンネルは 変化しません。 (6) チャンネルが重複している場合は、後の行が優先順位が高くなります。 (7) チャンネルのみ記載、または、周波数が0の項目は、既存のメモリチャンネルが 削除されます。 (8) 周波数は0.1〜1299.995のMHz記載で最小単位は250Hzです。それ以下の周波数は 切り捨てされます。 (9) モードが省略されている場合は、AUTOに設定されます。 (10)名前が省略されている場合は周波数が表示されます。また、6文字以上入力され ていたら切り捨てられ、表示できない文字の場合はスペースになります。 (11)PMSは空白ならばOFF、何か文字が入って入ればONです。 (12)トーンスケルチが省略されていればOFF、入力可能値はOFF ON BEEPです。 (13)トーン周波数が省略されていれば、スケルチがOFFならば67.0、ONかBEEPならば 88.5に設定されます。 ※トーン周波数に設定可能な値はマニュアルをご覧ください。 (14)トーン周波数より右にある項目は無視されます。 CSVファイルのインポートに失敗した場合は、それまでのインポート可能な行だけが 処理され、エラーメッセージに該当の行の内容が表示されますので、必要に応じて 修正してください。 (5)メモリーイメージファイルを保存する  必要に応じてメモリーイメージファイルを保存します。このファイルにはメモリ ーチャンネルを含めた全ての設定項目が保存されます。 6.お願い  VR-150の通信は独特なので、通信周りやキャンセル処理の過程でうまく動かない事 があるかもしれません。問題が発生し、プログラムがフリーズすることがあるかもし れませんが、システム全体を巻き込むような処理は行っていませんので、温かい目で 使ってやってください。 開発環境: Windows7 SP1 64bit Visual Studio Community 2015 Update 3 - Visual Basic 2015 プロジェクト 7.著作権について  このソフトはMITライセンスのフリーソフトとして公開します。MITライセンスを要 約すると、 以下の条件を満たす限り、自由な複製・配布・修正を無制限に許可する。 ・著作権表示と本許諾書を、ソフトウェアの複製または重要な部分に記載する。 ・本ソフトウェアは無保証である。自己責任で使用する。 という事が記載されていますので、よろしくお願いします。 The MIT License Copyright (c) 2017 cocot 以下に定める条件に従い、本ソフトウェアおよび関連文書のファイル(以下「ソフト ウェア」)の複製を取得するすべての人に対し、ソフトウェアを無制限に扱うことを 無償で許可します。これには、ソフトウェアの複製を使用、複写、変更、結合、掲載 、頒布、サブライセンス、および/または販売する権利、およびソフトウェアを提供す る相手に同じことを許可する権利も無制限に含まれます。 上記の著作権表示および本許諾表示を、ソフトウェアのすべての複製または重要な部 分に記載するものとします。 ソフトウェアは「現状のまま」で、明示であるか暗黙であるかを問わず、何らの保証 もなく提供されます。ここでいう保証とは、商品性、特定の目的への適合性、および 権利非侵害についての保証も含みますが、それに限定されるものではありません。作 者または著作権者は、契約行為、不法行為、またはそれ以外であろうと、ソフトウェ アに起因または関連し、あるいはソフトウェアの使用またはその他の扱いによって生 じる一切の請求、損害、その他の義務について何らの責任も負わないものとします。 8.バージョン履歴 Ver.1.07 2018/11/07 ・アップロード前に表示するメッセージボックスの番号表記が間違っていた。 Ver.1.06 2017/06/24 ・X150のコマンドライン引数にデータファイルを指定したり、ウインドウにデータ ファイルをドラッグ&ドロップすると、該当のファイルを開くようにした。 ・シリアルポートの選択を、初回のデータ送受信の直前に表示するよう変更した。 ・アプリケーションの二重起動を禁止した。 ・Ctrl,Shift,Altのどれかのキーを押しながらメモリチャンネルの削除ボタンをク リックすると、バンク内のチャンネルを上に詰めて削除するようにした。 Ver.1.05 2017/06/22 ・データを変更したことをタイトルバーに表示し、未保存を検出するようにした。 Ver.1.04 2017/06/20 ・現在のメモリーチャンネルを変更できるようにした。 ・使用するサーチバンドメモリー、デュアルレシーブメモリーを選択できるように した。 ・SETメニュー、SCHMEM、TR FRQページを変更できるようにした。 ・周波数分解能のチェックを行うようにした。 ・スマートサーチの入力時に周波数の関係をチェックするようにした。 ・オートステップの入力時に周波数の関係をチェックするようにした。 ・バンド表示、上限周波数の入力時に周波数の関係をチェックするようにした。 ・バンクリンクチェックボックスのレイアウト変更。 ・メモリーチャンネル、スキップメモリー、オートステップエディタで値を入力し た直後にエスケープキーを押すと、読み込む前の値にリセットされていた。 Ver.1.03 2017/06/17 ・メモリーチャンネルエディタでカット&ペーストできるようにした。 Ver.1.02 2017/06/15 ・データグリッドビューのコンボにしている列に列名が表示されていなかった。 Ver.1.01 2017/06/09 ・CSVインポートの規制を緩和。 ・ファイル・シリアルポートのエラー処理の見直し。 Ver.1.00 ・初版