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S-760 Unofficial Database
Machine Control Exclusive


S-760のコントロールには必須!
S-760にサンプルを転送するにはSample Dump Standardを使えばいいのですが、ReCycle!やSamplifierなどのように外部からパッチやパーシャルなどを作ったりするには、これらのエクスクルーシブを使わなければなりません。
「Machine Control Exclusive」とは適当に付けた名前なので正式な言葉ではありませんし、中には使わないコマンドもありますが、とりあえず一通り覗いてみてください。
コマンド一覧
データ中の色は赤がアドレス青がデータ緑がチェックサムです。
S-760のデバイスID(id)は0~31が有効な値です。モデルIDは 0x34 固定です。

◆ Request for Sample Load

ボリュームダンプの末尾に記述されているコマンドです。
メモリ上にあるサンプルの名前に対応するウエーブデータをカレントディスクから読み込みます。
この場合、ボリュームダンプなどでサンプル名が内部に存在しないといけません。

F0 41 id 34 12 01 00 00 00 02 00 00 00 7D F7

◆ リモートモード ON/OFF (非公式)

パッチなどの作成やパラメータの変更中は、操作パネルとの操作が重ならないようにリモートモードをONにします。
リモートモード中でないとこの先のコマンドを認識しない場合もありますが、リモートモードに入らなくてもパラメータの変更はできます。
その場合、全画面の更新をするようなコマンドを実行しない限り画面上のデータは書き換わりません。(音には反映されます)

データ内容
F0 41 id 34 12 01 00 00 08 00 00 77 F7リモートモードOFF
F0 41 id 34 12 01 00 00 08 00 01 76 F7リモートモードON

◆ キー操作 (非公式)

なんとMIDI経由でパネルの操作ができてしまいます。
これを使ってWindowsで動くRC-100のようなソフトを作りました。

データ内容
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 00 01 6E F7MODEボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 00 02 6D F7Performanceメニューを開く
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 00 04 6B F7Systemメニューを開く
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 00 05 6A F7Patchメニューを開く
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 00 06 69 F7Partialメニューを開く
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 00 07 68 F7Sampleメニューを開く
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 00 08 67 F7Diskメニューを開く
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 00 6E F7MARKボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 02 6C F7COMMANDボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 05 69 F7JUMPボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 06 68 F7EXITボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 07 67 F7F1メニュー
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 08 66 F7F2メニュー
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 09 65 F7F3メニュー
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 0A 64 F7F4メニュー
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 0B 63 F7F5メニュー
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 01 0C 62 F7F6メニュー
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 03 6A F7HOMEボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 04 69 F7MENUボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 0A 63 F7DOWNボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 0B 62 F7LEFTボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 0C 61 F7RIGHTボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 0D 60 F7UPボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 0E 5F F7S1ボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 02 0F 5E F7S2ボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 03 00 6C F7DECボタン
F0 41 id 34 12 01 00 00 10 03 01 6B F7INCボタン

◆ ネームリスト一覧の送信要求 (非公式)

サンプルやパーシャルなどのパラメータは数が多く、名前だけを取得するのに一つづつアドレスを指定するには無駄が多すぎます。
このコマンドを実行すると、名前が登録されたパラメータに関してネームリストの一覧が取得できます。
このコマンドはリモートモード中でないと効き目がありません。

データ内容
F0 41 id 34 12 01 00 00 18 00 00 67 F7全一覧
F0 41 id 34 12 01 00 00 18 00 01 66 F7ボリュームのみ
F0 41 id 34 12 01 00 00 18 00 02 65 F7パフォーマンスのみ
F0 41 id 34 12 01 00 00 18 00 03 64 F7パッチのみ
F0 41 id 34 12 01 00 00 18 00 04 63 F7パーシャルのみ
F0 41 id 34 12 01 00 00 18 00 05 62 F7サンプルのみ

リストで取得されるデータの内容
F0 41 00 34 12 01 00 00 18ヘッダ
[Param 00 00 00] [01a 02a 03a 04a 00d 01d ... 15d 16d]データ1
:
[Param 00 00 0F] [01a 02a 03a 04a 00d 01d ... 15d 16d]データ16
sum F7フッタ
F0 41 00 34 12 01 00 00 18ヘッダ
[Param No.H No.M No.L] [01a 02a 03a 04a 00d 01d ... 15d 16d]データX
:
[Param No.H No.M No.L] [01a 02a 03a 04a 00d 01d ... 15d 16d]データX+16
sum F7フッタ

データが少ないときは、途中のデータで打ち切られます。
全一覧を選択したときは、各一覧を指定したときと同じように各コマンドがエコーバックされます。
[Param]はパラメータの種類によって、(01)ボリューム、(02)パフォーマンス、(03)パッチ、(04)パーシャル、(05)サンプルに変化します。
その次のNo.H No.M No.Lは8ビットのうち下位4ビットがパラメータの番号になっています。最大は0xFFFまで表現できますが、サンプルでも最大512なので0x1FFが実質の最大でしょうか。

Update 2005/5/15