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S-760 Unofficial Database
Adding Compact Flash to SCSI Adapter


■ S-760内蔵ドライブ装着!
カラクラの改造で使用したCFカードをSCSIに変換する基板をS-760に内蔵してみました。
外付けのMOなどが無くても本体のみでオペレーションが可能になります。

ここでは私が試した組付けを紹介するだけで、動作を保証するものではありません。成功は個人の技量で決まります。
■ 仕上がり後のイメージ
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装着位置はOP-760-1の下に共締めにするような感じで右側だけねじ止めし、左側はプラスチック製のスペーサでメインボードの上に載せるだけにしておきます。
メインボードからの配線は空中配線ですが、Macの改造でも動作に不都合は出なかったのでこれで十分だと思います。保守性を高めたい場合はコネクタを付けるといいかもしれません。

アダプタの仕様上、電源を入れながらカードの抜き差しができません。なので、カバーの外にCFカードの頭を出すような加工は行いません。
■ 変換アダプタ基板の加工
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CF変換アダプタにはOP-760-1のねじ間隔と近い非常に良い位置があるのですが、やはり若干サイズが異なりそのまま装着することができません。
OP-760-1の金属スペーサに接触しないように基板左下の大きい穴を広げます。また、右部分の四角いところにポッチが出ているのですが、それもカットします。

!! ここで要注意 !!
CFの変換基板は多層基板です。切断した切り口を見ると、中に2層のパターンが見えます。これは5ボルトとグランドでありショートすると本気でまずい事になるので、絶縁のためにサンハヤトの高周波ワニスなどできっちりと処理を行います。

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変換基板だけを加工してもうまく装着できないと思うので、S-760の金属スペーサにも細工をします。
スペーサと変換基板が干渉する部分を重点的に棒やすりで削ります。スペーサの周りにも絶縁処理を行い、実際に取り付けて接触しないかをテスターでチェックします。
■ いよいよ配線
信号の取り出しポイントは、SCSIコントローラ(IC25)の横、ターミネータの集合抵抗(RA18,RA19)の足、SCSIコネクタの足のどれかになります。私はSCSIコントローラICの横から取りましたが技量に合わせて選んでください。ケーブルはフラットケーブルでもバラ線でも結構ですが、できるだけ短くなるように取り付けましょう。

私が接続した例です。左からSCSIコントローラの接続ポイント、実際の配線、それからもう少し引いた全景です。
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こちらはCFアダプタの配線。2mmピッチのコネクタを探すのが面倒だったので、ピンに直接はんだ付けしてあります。改造後に取り外ししたい場合は2.5インチHDD用のコネクタを調達してください。

信号の名称とピンの配置を示しておきます。
信号名CFアダプタMB89352集合抵抗の足25Pin D-sub
/DB0623RA18-98
/DB1821RA18-821
/DB21020RA18-722
/DB31218RA18-610
/DB41417RA18-523
/DB51616RA18-411
/DB61814RA18-312
/DB72013RA18-213
/DBP2224RA18-1020
TPWR24--25
/ATN2548RA19-717
/BSY2638RA19-96
/ACK2847RA19-85
/RST2937RA19-64
/MSG3044RA19-32
/SEL3240RA19-1019
/I/O3341RA19-43
/C/D3442RA19-215
/REQ3645RA19-51
+5V1,2---
GND3,4--7,9,14,16,18,24
Motor GND37,38---
Motor +5V39,40---
CFアダプタの5,7,9,11,13,15,19,21,23,27,31,35はGND
SCSI IDCFアダプタのピン
765
0HHH
1HHL
2HLH
3HLL
4LHH
5LHL
6LLH
7LLL

+5V系やGND系はCFアダプタの中で接続されているので、どれか1ヶ所を接続するだけでOKです。
コネクタの赤い点はS-760のメインボードに、緑の点はSCSI-ID選択のスイッチなどに接続します。
SCSI IDはビットを立てたいピンをGNDに接続する負論理になっています。

SCSI IDの選択用にロータリースイッチを取り付けた様子。ディップスイッチやジャンパにする方法もあるが、変更することが無いからと言って配線でIDを固定してしまうのはやめといたほうがいいと思います。
■ そんなこんなで作業終了
配線が終了したところで動作テストに移ります。テストといっても電源を入れるだけで、もしS-760が立ち上がらないなどの状況になった場合は、速やかに電源を切り何らかの対処を講じる必要があります。

電源を入れてSCSIスキャンが正常に動作すれば完了です。CFアダプタにアクティブターミネータOFFのジャンパがあるので、必要ない場合はジャンパを取り付けておきます。

OP-760で認識状況を確認した図。接続機器は以下のとおり。

HD0 Mac内蔵CFアダプタ
HD1 今回取り付けたCFアダプタ
CD4 Mac内蔵CD-ROM
HD5 外付けMO
ME6 S-760
--7 表示されていませんがMac本体

今回取り付けたCFカードは使わずに余っていた128MBです。S-760で使えるハードディスクの最大サイズは600MBまでなので、512MBのカードを使うのが一番妥当でしょう。
カードのフォーマット時に物理フォーマットを行うとフリーズしているような感じになるので、「Only Initialize function ?」は Yes を選択した方が良いです。

メディア容量128MB CF512MB CF540MB MO
秒数1348.7秒5529.7秒5743.8秒
フォーマットしたときに表示される容量。

Update 2010/2/5