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ポケコン RS-232Cレベルコンバータ

ポケコンの信号レベルに注意!
ポケコンのマニュアルや各方面のサイトにもあるように、ポケコンから出力されるシリアル通信はTTLの信号レベルになっています。RS-232Cインターフェイスのコンピュータと接続するには、レベル変換ICやディスクリートパーツで組み立てたレベル変換回路を通す必要があります。
今回は、ADM232Aを使った回路を紹介します。

製作
まずは部品リストです。多分2000円ぐらいで揃います。
部品名部品名
ADM232174LS041
16ピンICソケット114ピンICソケット1
0.1uF 積層セラミックコンデンサ53kΩ 抵抗4
緑LED2赤LED2
9ピンオスコネクタ 基板用はNG111ピン ヘッダピン1
サンハヤト ユニバーサル基板ICB-88G1スペーサとナット4

コンデンサ5個はレベル変換ICによって容量が違います。MAX232ならば10uFの電解コンデンサを、ADM232ならば0.1uF積層セラミックを使ってください。今回はコンパクトに仕上げるためにADM232Aを使う関係で0.1uFになります。
LEDの電流制限抵抗は、ポケコンの電池が減ってしまうのを防ぐために1発あたり1mAしか流れないように計算してあります。状態表示だけなので少々暗くても問題ないと思います。

左の図はサンハヤトのICB-88Gというユニバーサル基板で作った時の実体配線図です。

はんだ面の太い線が結線をする部分です。一方部品面の太い線はジャンパです。ICソケットを使わないとICの下のジャンパが通せません。また、11ピンコネクタの付近の赤いジャンパはジャンパの上にもう1本ジャンパをします(爆)。被覆コードでジャンパをしてください。
レベル変換ICの下には積セラコンデンサが取り付けられています。これもICソケットの隙間に取り付けているのですが、積セラを使うということはICがADM232に限定されてしまいます。
LED用の抵抗は、部品面はほぼ空中配線状態(緑用)になっています。基板裏側の赤用の抵抗1本は、他の部品と接触しないように隙間に取り付けてください。
こちらは部品の実装状態です。
RS-232C側の9ピンコネクタは、基板の一部分に切り欠きを入れて、コネクタのピンで基板を挟み込むように取り付けます。コネクタの周りは、抜き差しに備えてホットボンドで固めておきます。
MAX232では電解コンデンサを使うため、ここまでコンパクトに作るには結構大変かもしれません。高校当時に作ったMAX232の回路では、タンタルコンデンサで代用していました(タンタルはコストがかかる)。

ガラスエポキシでできた基板なので、自分で感光基板から起こすよりも強度があると思います。それに、これぐらいの規模の回路ならユニバーサル基板を使ったほうがよっぽど早くできます。

コンピュータとつなぐシリアルケーブルはストレートを使ってください。

回路図中にあるLEDはポケコン側から見た信号の状態です。7404の電源は省略してありますので、忘れないようにしてください。

参考にMAX232を使った時の回路図を載せておきます。これは高校時代にデータシートから書き写して回路設計をした時のものです。


Update 2005/11/27