PCの電源コントロールの課題
さて、PICNICを使って電源をコントロールするには大まかに次の方法が考えられます。

電源をONするには・・・
・ I/Oからドライバ回路を通してリレーでACを直接駆動する。AC復帰時に電源が入るようBIOSの設定が必要。
・ I/Oからフォトカプラなどを通してPCの電源ボタンの代わりに導通させる。
・ I/OからPCのシリアルポートにつなぎ、Wake On Ring機能でPCを起動させる。これもBIOSで設定が必要。
・ PICNICからWake On LANのマジックパケットを送信してPCを起動させる。これもBIOSの設定が必要。

電源をOFFするには・・・
・ ACを直接駆動する回路では、AC電源を無理やり落とす。非現実的。
・ I/Oからタイマ回路を経由し、PCの電源ボタンを1秒ほど押した状態にする。PCの状態によってはシャットダウンが始まらない場合がある。
・ デスクトップPCならば、I/OからMAX232などを通してPCのシリアルポートにつなぎ、WindowsのUPSサービスでシャットダウン行う。安全。
・ ノートPCではUPSサービスが使えないので、シリアルポートの状態を監視する常駐ソフトを作って対応する手もあり。

まぁ、こんなところでしょうか?
最近のノートPCにはシリアルポートが付いていません。USBの変換ケーブルもあったりしますが、Windowsが起動しているのが前提条件なので起動のトリガに使うことはできません。

欲しい機能としては以下のようなものが考えられると思います。
1. 携帯電話でも操作したい。
2. 実際にPCが起動しているかどうかを知る手段が欲しい。
3. 部外者からは操作ができないようにしたい。

1に関しては、元々PICNIC自体が携帯電話で見ることができるので課題はクリアです。
2に関しても、PICNICのI/OポートにPCの電源ラインなどを接続すれば監視できます。
3は…なかなか難しそうですね。

Update 2011/06/22