江別神社は明治18年、熊本県より移住した屯田兵の守護神として加藤清正公を江別市緑町の飛鳥山にお祀り申し上げたのが創始である。 その後、明治24年に出雲大社より大國主大神を奉戴し、明治28年現在の萩ケ岡に遷座。大正4年、大正天皇御即位御大典記念事業として社殿を造営。 この機に伊勢の神宮より天照大御神の御分霊を戴き主祭神として祀った。大正15年郷社に昇格。現社殿は昭和59年に造営。
|
日本人の神観念 |
人間は、大自然を構成する自然の一部である。 人間は大自然から多くの恵みを戴いて、生かされている。 光や温度、食物に至るまで大自然の恩恵に預かっている。 そして、いくら奇麗事を並べても、我々は多くの動植物の命を奪いながら生きている。 今までにどれほどの牛や豚、鳥や魚を殺してきた事か。 もっと言えば、稲や野菜や果物にも命は宿っている。 しかし、それを殺生しなければ我々の命は守れない。 故に殺して食う。 これは「生命維持の原理」である。 だからこそ人間は「無駄な殺生をしてはならない」という倫理観と、「大自然の恵みに対する感謝の心」を肝に銘じなければならない。 しかし大自然は、時として不安や恐怖を人間に与える。 地震や台風は、我々の命を奪う事さえある。 この恩恵と恐怖が、大自然に対し畏敬の念を抱かせ、共に生きることを誓わせる。 大自然の中で自然の一部として共に生きようという強い意志は、大自然に神の魂を見出す。 我々の祖先は大自然の万物、風や水、草木に至るまで神の魂が宿ると信じて生きてきた。 日本人の神観念は、その実生活の中から、ごくごく自然な姿で育んできた。 |