A4.できません。

 「私は人を差別しない」などと臆面も無く言う人がいるが、これは嘘である。
ちゃんと差別している。本人が気がついていないだけである。

だいいち自分の家族と赤の他人とを同じ思い入れで付き合ったりできるだろうか。
決して差別を肯定しているのではない。差別など無いほうが良いに決まっているが、悲しいかな、人を差別する心は人間の本性に組み込まれている。

差別など無くて当たり前と考えると、現実に対しストレスが溜まる。
差別などあって当たり前と考えると、己の心の愚かさを実感できる。

真っ当に生きようとすれば差別の心を制御しようと努力する。
個々の人間の本性に差別する心が組み込まれている以上、社会システムを変えても差別は無くならない。

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