A2.わかりません

 存在すると思えばいるし、いないと思えばいない。

神道の神観念は自然崇拝である。
日本人は、古くから大自然の万物に神の霊が宿ると信じて生きてきた。


ここで重要なのは本当に霊が存在するか否かということではない。
祖先達が霊が宿っていると信じて、悠久の歴史を築いてきたという事実である。


信じることによって、共生の思想が生まれる。
自然界の生き物は己の命を維持するために、他の命を奪わなければならない。
だからこそ、自然の恵みに対し共に生きようと努力する。


原点は、信じるか否かである。
信じることによって己を律する心が育まれ、人間から傲慢さを削ぎ落としてくれる。

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