上高地からの想いで。穂高岳、槍ヶ岳、大天井岳


1998年8月 
上高地〜穂高岳〜涸沢〜槍ヶ岳〜大天井岳〜燕山荘〜中房温泉

出発当初は餓鬼岳まで行こうと意気込んでおりました。

4泊5日

京都駅からさわやか信州号に乗る。
夜の出発というのは何か寂しさがあった。
上高地まで何度か休憩をする。あまり眠ることはできなかった。
隣に座っていたのは中年男性だったと思う。

1日目 上高地から穂高岳山荘
上高地はあいにくガスがかかり小雨も降っている。
残雪があってかそばを通るだけでヒンヤリとした。
登っていく途中に初老の男性に出会った。
たくさんの人に出会ったがなぜかこの人は覚えている。
すこし祖父に似ていた気がした。
この方とは他のアルプスでも出会ったような気さえする。

もう雨はしとしとで合羽を着ての山登りだ。
鎖のある岩場もある。
この日は穂高岳山荘のテント場に泊まった。ちょっと服を乾かしに小屋に入った。

2日目 横尾山荘へ
尾根づたいは危険そうなので山を下る。
川沿いのテント場まで下りてきた。小屋の横に寝袋を干しているとどけてください、といわれた。

3日目 槍ヶ岳へ
このまま下るのももったいないので槍が岳に行くことに。
なかなか気持ちのよい道だ。
槍ヶ岳はガスで何も見えなかった。
槍のヒュッテのテント場に泊まる。
この小屋の方はみんな優しかった。
お兄さんは寝袋を乾かしてくれた。
26才くらいの人で長野の松本出身で家から槍が見えると聞いて羨ましく思った。
ほかに若い女性もいた。
ヒュッテ泊まりのおじさんはワシの部屋に泊まるか?と勧めてくれた。

4日目 大天井岳へ
次の日、小屋の方にも励まされ大天井方面へいく。
しかしどうしたわけか足も重いし、体も重い。
毎日濡れた寝袋で寝たからだろう。

営林署のパトロールの若い女性とすれ違う。
家族連れの方も元気であるが小生はバテ気味だ。
大天井のテント場。だだっ広いところだった。
風が強くテントを張るのが大変だ。
下界の明かりが懐かしい。
食事が最悪だった。ご飯の芯が残って食べれたものではなかった。
インスタントラーメンがすこぶるおいしく汁まで飲み干す。
このときほど家に帰りたいと思ったこともない。

5日目 燕山荘から中房温泉へ下山
次の日、ガスの中燕方面へ向かう。嫌な雰囲気だったので急ぎ足で歩いた。
燕山荘はお土産も多くてハイカラな小屋だった。
燕岳へは行かずに下る。合戦尾根は天気が悪くてもたくさんの人が登ってくる。
スイカも売っていた。

ようやく下山した。麓の温泉に入る。入口は混んでいたが中はすいていた。
おばさんが間違えて入ってきた。
帰りは新婚さん風の人と相乗りで穂高駅へ向かう。

山の記録

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