南アルプス:光岳〜聖岳


聖岳
【コース】
8/10 便ヶ島〜易老度〜光小屋
8/11 光小屋〜茶臼岳〜聖平
8/12 聖平〜聖岳〜便ヶ島

【期間】
2004年8月10日〜12日

【仲間】
H氏

8/9
大阪を午前10時前に出発する。大きな渋滞はなく飯田インターに15時に到着した。
途中にSATYがあったので食料を買う。
「三遠南信道」の標識にしたがう。思っていたよりも道の細いところを通る。
途中に神社があったのでお参りをする。
山越えをして下っていくと郵便局があったのでお金をおろす。
そしていよいよ本格的に山の中の道になると突然高速道路があらわれる。
4キロくらいのトンネルを抜け、いよいよ南アルプスも近くなったと実感する。
南へ進むと「南アルプス登山口」の標識がある。どんどんと道を登っていくと、急な斜面にある下栗の集落についた。
かなりの山奥だ。しばらくはかなり標高の高いところを走行する。とうとう集落にも別れを告げると「携帯通話最終地点」の
標識がある。下界ともしばらくおさらばだ。ダムの事務所を過ぎると砂利道のところもある。易老渡を過ぎようやく便ヶ島に到着した。
もう6時を過ぎていた。これほどまでに遠いとは思わなかった。

小屋のおじさんに「道に迷いました?」と聞かれた。
すぐに食事をして風呂に入る。風呂は原則6時ぐらいまでに入るようでご迷惑をおかけしました。部屋は6畳くらいの部屋に3人だった。

8/10 晴れのち霧一時雨
まだ日も明け切らない内に起きる。明るい星が輝いていた。
朝ご飯を食べて車まで荷物を取りに行く。

5:30 便ヶ島出発
昨日走った道を易老渡まで徒歩で行く。
橋は少しつぶれそうで怖かった。渡りきるとおじさんとおばさん2人のグループに会う。
高槻の人で荒川三山まで縦走されるというとても元気な方達だった。

初めは普通に近畿でも見られる手入れのされていないヒノキ林を登る。
面平にくると大きな針葉樹があり少し大峰山の雰囲気がする。同行のH氏とここは”めんぺい”、
なのか”おもてだいら”なのかどっちだろうと話す。平らなので休憩するのによかった。
果てしなく続く登りを降りてくる人に励まされながら焦らず登る。

そしてようやく三角点に着き、易老岳に到着した。
昼ご飯のパンを食べた。今日はテントも担いできたが余裕があったので少し自信がついた。
光岳往復して茶臼岳までいけるかななんて、考えてしまう。霧の道を光方面へ向かう。
三吉ガレで一休み。ここはiモードも電話もいけた。
沼のようなところの先で突然雨が降りだした。今回の南アルプスも天気悪いかなと思った。
しばらく雨宿りしたがやまないので雨具をつけて出発する。がすぐにやんだ。
霧の道を光小屋に向けて歩く
静高平にはたくさんの水が流れていた。ここで水を汲んでくるようにと書いてあった。
時期によっては水の流れてないときもあるそうだ。

ピークハンターなのでイザルガ岳にいく。ガスで何も見えない。
14:30くらいに光小屋に到着した。なかなかきれいな小屋だった。400円のゼリーを買った。

時間があるので光岳へ行った。ハイマツの南限付近へも行った。
すると自転車を担いで登ってくる人に出会った。アルプス縦断されるようで、寸股川林道を自転車で登られたそうだ。
そのパワフルさに敬服した。

熊がでたと聞いたので小屋に泊まろうかとも思ったが、テントを張った。

8/11 晴れのち霧
今日もまた朝はいい天気だ。6時前には出発した。昨日と同じ道を戻る。三吉ガレにくると携帯が通じたので家にメールを送った。
この先も南アルプスらしい樹林帯が続く。
希望峰に着いたときにはガスが出かかっていた。これから展望のよいところを歩くのに少し残念だ。

お昼頃に茶臼岳についた。ここまではルンルン気分で歩けた。しかし上河内岳の姿を見て少し嫌になった。
上河内岳
アレを登るのか。しんどそうな気がした。山頂の分岐に着くと数人の人が休んでいた。
ガスがかかっていても山頂まで行く。
もうコースは半分以上きたから楽だろう。おじさんもここからはほとんど下りやから楽、といってたし。

しばらく行くと聖小屋まで1時間の標識のところに着いた。もうすぐだと思ったが2時間近くかかり4時前にようやく到着した。

テント場はほとんど埋まっており、小屋の方がすいてるのではないかと思った。
本館の下には古い建物があって、素泊まり2500円なので泊まりたい気もしたが今日もテントを張る。
聖平までは思ったよりしんどく、僕らが一番最後だったようだ。

食事を作り散策する余裕もなく寝る。今回はいつもこうだ。体力がなくなってきたかな。
同行のh氏が作ってくれたポカリスエットがおいしい。

8/12 快晴
朝はかなり寒かった。食料がなくなりかけだったので小屋で朝ご飯を食べる。
朝からハンバーグだったけど、久しぶりの肉のような気がしておいしかった。

5時半くらいに出発する。薊畑分岐までの登りはこれまたしんどかった。
分岐からは空荷で行くのでかなり楽だった。
高槻の人に「荷物もってくれへん?若いからものたりひんやろ。」と言われた。が遠慮した(^^;

そして7時半に念願の聖岳山頂に到着した。
素晴らしい眺めの一言につきる。今日この尾根を縦走すればさぞ素晴らしいに違いない。
日本アルプスに乗鞍岳、赤石岳は大きい。富士山も雲の上だ。
奥聖岳へも足をのばす。三角点で小屋で作ってもらった具のたくさん入ったおにぎりを食べた。
今日の山頂は気候快適、立ち去るのが惜しい。
百間平、中央アルプス方面富士山
赤石岳
あとは下るだけとは言っても少し気が重い。思いっ切りハイペースで登ってくる人がいた。「かなりばててます」とおっしゃっていた。
荷物を置いたところで素晴らしき眺めに別れを告げ下山にかかる。
長く長く感じられた。20分に1回くらいは休憩していた。途中で先ほどのハイペースな人に抜かされた。元気な人だ。
そして今日も僕らが一番最後を歩いていた。川音が近づき営林署小屋あとをすぎ河原にでた。

猿渡しがあったのでh氏が乗ってみるが今にもつぶれそうだ。しかもかなり重い。対岸にようやく到着というところで力つきた。
h氏が下流に新しいのがあるという。どうりでボロボロなわけだ。
折角なので新しいのに一人ずつ乗ってみた。h氏が紐を思いっ切り引っ張ったので手の皮がむけて血が出た。
2人だけだとちょっとしんどい。河原を渡った方が楽だった。
猿渡し


自分で紐を引っ張るh氏。一人でこれに乗るのは、
よほどの力持ちでない限り無理だろう。









川で顔を洗いさっぱりする。釣り人に「天気がよくて良かったね」と言われる。
あとは散策道を歩くのみ3時前に無事、便ヶ島に到着した。
今日は午後になってもガスがでず、下栗の集落からも南アルプスがきれいに見えた。
下栗の集落から見た南アルプス
この日は飯田の宿に泊まり次の日に大阪に戻った。

南アルプスに登ったのは5年ぶりでしたが、素晴らしい眺めを見ることができて本当によかったです。

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