鈴鹿縦走・藤原から御池岳 大君が畑へ下る 【山  名】 藤原岳・御池岳・鈴北岳・鈴ヶ岳 【日  時】  1996年6月16日  【メンバー】 単独 【コ ー ス】 西藤原〜表登山道〜藤原岳〜天狗岩〜御池岳〜鈴北岳〜鈴ヶ岳〜         〜御池谷〜大君が畑(おうじがはた)=名神多賀       【天  気】  晴れ 鶴橋6時52分発の鳥羽行き特急に乗車 途中、中川・四日市・富田と乗り換え三岐鉄道西藤原駅へ 9:58 西藤原駅 「表登山道」とある標識にしたがって山道に入る。一合目二合目・・・とあって。確か九合目ぐらいまであったと思う。登山者は結構いた。登り切ると藤原山荘という立派な建物の前に出る。スキー場でもあるのかと思った。笹原の中を通り山頂へ行った。 11:41 藤原岳 景色はよい。 11:50 出発 山荘までもと来た道を戻り「天狗岩→」のほうへ行く。ツツジの花が咲いていた。天狗岩の手前で「天狗岩」と「白船峠」への分岐があった。 12:27 天狗岩 岩から少し戻った所の広場で、にぎりめし四個食べる。今から行く御池岳が見える。おじさんが「土倉岳はあれかなぁ」と尋ねてきた。 12:47 出発  地図には直接縦走路に行けるようになっているが、道らしき道もないので分岐まで戻り、白船峠へと向かう。笹原の中を通り開けたところに出たと思ったら鉄塔があった。 13:19 鉄塔 この先にもう一つ鉄塔があった。 13:34 白船峠 自転車で来たと思われる学生がたまっていた。「御池岳」の道標に従い、山腹を巻くように付けられた道を行き、最後は下り真の谷に着いた。 13:47 真の谷 キャンプをした後があった。沢で水をくんだ。沢のあたりが少し臭かった。なにかの植物の臭いかもしれない。途中に傷ついたミヤマカラスアゲハがいた。今までは迷いそうなところもなかったが、真の谷からは所々わかりにくい所があった。ボオット歩いてたら迷うだろうなと思った。途中で下山ちゅうの中年グループに出会った。おばさんが「お上りさんか」と言った。 14:45 コグルミ谷分岐 「↑御池岳 →鈴北岳 ↓コグルミ谷」とある。時間が遅いのであせりながら登った。 登り切ると「←ボタンブチ・奥の平  丸山→」とある。うん?どうも古い地図なので間違っているようだ。食べたら腹が痛くなるらしいバイケイソウ、葉が人間の手のようなオオイタヤメイゲツ林の中を通り丸山へ。 14:47 丸山? ここが丸山かよくわからない。御池岳山頂と書いた白い杭が立てられていた。展望は樹林に囲まれてなし。鈴北岳へ向かっている道がついていたが、どこに行くかわからなかったのでいかなかった。後で気ずいたが、この道から鈴北岳へ行った方が近道だということがわかった。再び分岐に戻り、自分の背丈以上あるすごい笹原の中を通り、奥の平の方へ歩いていった。途中ボタンブチへいく分岐があった。こんな笹原の中で迷ったら終わりだと思った。 15:05 奥の平 周りは笹だけ。うっすらと遠くの山が見えただけで展望はよくない。冬は笹が雪におおわれ景色がいいだろうなと思った。元来た道を戻った。 15:29 コグルミ谷分岐 再びここまで戻ってきた。途中で子供ずれの夫婦にすれちがった。大君が畑のバスの時間を尋ねると、男性が「ちょっとしらんは」と言うと、女性は「バスなかったらヒッチハイクしんと、あかんかもしれんねぇ」と言った。笹の中の道から脱出して、腰に紐でくくりつけてたコンパスを見るとなくなっている。焦って少し道を戻ってから、ポケットを探るとあった。途中、真の池という池があった。この辺りは日本庭園と言うらしいがなにが、庭園なのかよくわからなかった。笹はかなり広い面積が黒こげになっていた。てっきりあまりに笹が多いから、わざと燃やしたのかとおっもたが、後で火事だということを知った。途中、道がわからなくなった。少し戻ったら、タオルが巻き付けてあって、そこに行ったら道がついてた。急いで鈴北岳へ。 16:06 鈴北岳 もう四時だ。景色はよかったが、そんなことはどうでもよかった。イラストつきの山座同定板もあった。そそくさと山頂をあとにし、先を急ぐ。 16:29 御池谷分岐 鈴ヶ岳に行くか行かないか迷う。バスも何時が最終か定かでない。せっかく来たのだし、今は日も長いから行くことにする。息を切らして山頂へ。 16:41 鈴ヶ岳 樹林に囲まれ展望無し。再び元来た道を戻り御池谷を下る。バイクの走ってる音が聞こえていた。山腹を巻くようにつけられた、くねくね曲がった国道が見えた。途中で登山者なのか定かでない男性と会う。バスの時間を尋ねると「今日は休日だから最終が六時頃にあるんじゃないでしょうかねえ、バス停に行けばわかりますよ。」全くその通りだ。早く林道に着きたいと思いながら急ぐ。 17:48 国道 立派なアスファルトの道だ。 18:22 大君が畑  バスの時間を見ると最終の18時35分発がある。ホットして自動販売機でジュースを買ってくつろぐ・・・。 おかしい時間になってもバスがこない。時刻表をよく見ると、ナッ、ナント「日祝日運休」とあるではないか。一瞬、茫然としてしまう。ポケットを探れば、お金も残り少ない。途端に心細くなった。 庭に人がいたのでそこの家の人に「名神多賀までタクシーよんだら、いくらくらいで行けますか」と尋ねると。その家のおじさんが「ハイヤーよんだら半時間かかるから、のしていったるは」と言った。まさに地獄に仏だった。うれしかった。その家の子供さんも「僕も行く」と車に乗った。車の中でおじさんが「山の上、もえとったろ。火事やったんや。」と教えてくれた。親切に名神多賀まで送ってくれた。途中、多賀大社を教えてくれた。機会があればいきたい。感謝、感謝、謝謝。 19:09 名神多賀             19:17 高速バス出発 空腹を通りこして気持ち悪い。今回も甘納豆と煮干しを忘れた。文太郎ではなく凡太郎だからしかたない。 20:22 名神深草 京阪電車で家路につく。 親切な人に出会えた一日でした。